足力に盈てるすゞしろ其を以て天佐具賣を蹴ゑて踏まへよ
前回に引き続き、すずしろの足。
そのあらすじは、次のとおり。
すなわち、騒がしい地上を平定し、
そこで、二番目の使いとして
それというのも、
本来、
ただ、そうした地上でのいきさつは、天上にはまったく伝わっていない。
この
天邪鬼は、瓜子姫を姦計に陥れるなど(筋書きによっては、姫を殺し、その生皮を剝いだものを被って、更に人をだますというものもあるらしい)、色々な悪さをするトリック・スターだが、夏目漱石の『夢十夜』中の「第五夜」には、こんな哀しい話がある。
すなわち、戦において敵に囚われ殺される寸前の男が、死ぬ前に一目恋人に会いたいと望み、「夜明けの鶏が鳴く前に、女がここに間に合えば会わせてやろう」と敵の大将から猶予される。
それを知った女は、裸馬にまたがって男のもとへと急ぐが、
実は、この時の鶏の声は、
お気付きになった方も多かろうが、漱石は「
このように、憎たらしい天邪鬼は、仏教の四天王像などに踏みつけられている姿でもおなじみだが、拙歌もそのイメージを踏襲している。
なお、歌の冒頭の「
上代には、「手」を「た」と
前者は「
「
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