文寄せて誓ふ手管は見返りのたよりなくこそ風に吹かるれ
文寄せて誓ふ手管は見返りのたよりなくこそ風に吹かるれ
引き続き遊里を題材の一首。
遊女の手練手管の一つに、
前回言及した、熊野権現の御札に誓いを書くよりも大分気楽な趣向である。
その分、客にしてみれば、ありがたみが薄く、相方の自分に対する思いもこの程度のものかと思えば、返事すら書かぬこともあったであろう。
そこはそれ、
因みに、手練手管の中で、より真実味をいや増す方法としては、段々とわが身を傷つける方向へとエスカレートせざるを得ない。
断髪(女の命とされた髪を切って馴染に贈ること)、
その最たるものが、心中である。
もちろん、実際にそんなことをしていては、文字通り身が持たぬので、例えば、指切りに関しては、
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