第2話 中村、転生する。


中村裕翔は、勉強が嫌いだった。


だけど、“いい大学” にはいるため、“いい会社” にはいるため、

毎日自分の心を押し殺して勉強をしていた。


そんなことをしていたら当然ストレスも溜まってくるわけだ。

そのストレスを発散するための道具として例の漫画をよんでいた。


しかし、あともうすぐで連載終了。

どうしたらいいのか自分でも分からなくなっていた。


その漫画の最終話の発売日が来るのは、待ち遠しい反面、怖くもあった。


一週間ほど経ち、最終話の発売日まで、あと三日。

俺はいつもどうり学校へ行き、帰宅し、夕飯を食べ、宿題、予習 復習をして、

風呂にはいって、歯磨きして、寝る。 

-明日になったらあと二日だな と思いながら-


ところが朝起きて見ると、見慣れない古いもの天井がそこにあった。

起き上がって当たりを見回すと、どうやらここは、倉庫らしい。


倉庫のドアを開けると、ここは、森の中にあることがわかった。


これ、夢だよな? と思って、ほっぺをつねったが痛っかった。


「え、まじ?」 

「ヤバ」

「....」

裕翔の心の中は、ドキドキと不安が入り混じっていた。


「あー漫画の続き読みたっかたなー」


正直言ってどうしたらいいのかわからなかった。


少し落ち着いてきて、二つ気づいたことがある


① 若干身長たかくなってる。

② 付けた覚えのない腕時計がつけてある。


ここで特に気になるのは②の腕時計だ。

腕時計は、いわゆるスマートウォッチのようなものだ。


何かわかることがあればと思い、適当にいじってみる。


まず、腕を正面に持ってくると、画面がonになる。

上にスワイプすると、年、日付、曜日、が表示される。

下にスワイプすると、ストップウォッチ、アラーム、タイマー

右にスワイプすると、通知

左にスワイプすると、アプリ一覧がでてくえる。


アイコンをみれば、二つを除いて大体なんのアプリかわかった。


その二つというのは、

・立方体

・猫

のアイコンのアプリだった。


「猫って、なんだろう」

興味がわいてきた。

そして、猫のアイコンをタップした。


≪お助けcat≫ 電子音声が聞こえた。

その瞬間、立体画像の画面とキーボードがでてきた。

 どうやらデザインは、ChatGPT に少し、似ている。



「私はお助けcat。AIアシスタントです。この世界のことは何でも聞いてください。」


「ただいまからセットアップを始めます。」

「…まず初めにあなたの声を登録します。」


「…『hycat。』と3回言ってください。」


〔Siri?〕

まあ、とりあえす言われたとうりにやってみるか。

「hycat。」

「hycat。」

「hycat。」


「…次にあなたの名前を教えてください。」


「ユウトだけど、」


「…はい、『ユウトだけど、』さんですね。」


「ユウト!」 

     

「はい、『ユウト』さんですね。」


aiなのにからかいやがって!ともおっもたが、なんか緊張がほぐれた。

いい相棒になりそうだ。





_____________________________________ 

 『チートな魔物?に転生したから異世界で魔王目指してみる』の内容       ____其之弐 松田とゴブリン。______________________


…あれこれ森で遊んでいること1時間、奥のほうから、何だか臭いにおいがしたので、いってみると、そこには、ゴブリンの死体があった。

死体といっても、何者かに襲われたような傷跡が残っている。


マツダは、改めてここが異世界だということを実感した。

また、ここで生き残るには、強くないといけないと思った。


「俺って、死んだ者も吸収できるのかな?」


気になったものはすぐに吸収する。

そんなポリシーが自然と出来上がったマツダは、自然とそう考える。


「とりあえずやってみるか。」


結論からいうと、マツダの思ったとうり、吸収できた。


早速ゴブリンに変身してみる。

「なんか変な感じだな。」


マツダはここで生き残るために、

・強くなること

・情報収集をすること

この二つを実行することにした。














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