第2章29話:配信の結果



月曜日。


朝。


晴れ。


時刻は6:30。


ワンルームマンションにて。


ベッドから起床するルミ。


「んー!!」


伸びをする。


それから、座布団クッションに座り、テーブルの上に置いた携帯を起動した。


ルミちゃんねるのアカウントを確認する。


昨日、配信してアップロードした二本目の動画『魔王騎士のスキル石。入っていたスキルは……?』の数字を確認する。


PV数は40万だ。


ちなみに同接や投げ銭もこのときはじめて確認し、最終同接数は9万、投げ銭は7万円であることがわかった。


全体的に動画1本目に比べると初動の数字は低めである。


バズり倒した初回動画とは違い、今回はそこまでの爆発力はない。


最後のシーンではバズってたものの、すぐに配信を終了したので、同接が伸びきらないまま終わった。


加えて反省点を挙げるなら、予告ナシでの配信だったことも影響している。


いきなり配信されても、ユーザーは視聴できないことも多い。





しかし本来、グランチューバー活動とは、常に好調ではいられないものだ。


毎回のごとくバズり倒すことはないし、動画を出すたびに前回を上回り続けることもない。

   

むしろ、たった2本目の動画でこの数字を記録していることは、やはり高い人気を誇っていることの証左である。




実際ルミも、今回の数字を失敗だとは思っていない。


むしろ、自分の動画がこんなに伸びていることに、やはり驚愕を覚えているぐらいである。


そして彼女は、リスナーたちに感謝していた。


(私なんかの動画を見てくださって、本当にありがとうございます)


携帯の前で頭を下げて感謝の意を捧げる。


一週間前に、一度は、ダンジョン配信をやめようかと思ったルミ。


あのときの自分を反省する。


応援してくださる方がたくさんいる。


気に入ってくれているリスナーが大勢いる。


それは素晴らしいことだし、有難いことだ。


今後も、その気持ちに応えられるよう、頑張っていこうと意気込みを固めた。




―――――――――――

おしらせ:


以下は、作者の別作品です。

大変好評頂いている女主人公の作品なので、よろしければ、こちらもあわせてお読みください!

【追放令嬢、クラフトしながらキャンピングカーで異世界を旅します】

https://kakuyomu.jp/works/16817330658105992517

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