第54話 ドラゴンの巣

 ミニチュアハウスの中から出て55階から探索を再開して周囲を探索する。


 幸いさいわい、今の所は敵には出会わない様だ。


 禁忌図書館アカシックレコードでこのダンジョンの階段の位置を調べてマップに表示させて何時もの如くナビに登録する。


 もちろん、敵の数が少なくなる様に禁忌図書館アカシックレコードで進路を設定した。


 そうして各階層を攻略していき、守護者の間まで来た。


 このダンジョンの守護者はケルベロスだった。


 じっとして一カ所から動かずにブレスや火炎弾ファイヤーボールを撃ってくるので、又、魔法陣でもあるのだろうと推測したが、レベルのごり押しには勝てずにこちらの攻撃の一撃で死んだ。


 その下からは魔法陣があったが、意味は無かったので消した。


 守護者のドロップが足輪に自動的に入って行ったので階段を上りポータルに登録してダンジョンコアの間に行き、ダンジョンコアを支配下に置きいつもの様に処理をする。


 スタンピートの設定は前と同じようにそのままにした。


 そしてポータルで入り口に戻りダンジョンを出た。


 冒険者ギルドで倒した敵のドロップ品をに数分で不思議がらない程度の質と数を売却して冒険者ギルドの食堂でジュースを頼んで禁忌図書館アカシックレコードでこの近くでレベル1000以上のドラゴンを探す。


 この近くだと北の方の山脈奥に竜が集まっているみたいだ。


 その中にレベル1000以上の個体も大勢いる様だ。


 そこまで200kmぐらいある。


 そこから一番近い管理者のダンジョンは山脈を戻って50km程の山の裾にある大きな鉱山の街にある様だ。


 名前を控えておいて、冒険者ギルドに手数料を払って紹介状を書いて貰おう。


 幸い、未だこの国の中にある様なので関所は安心だ。


 早速、冒険者ギルドの受付に行って紹介状を書いて貰った。


 ちなみにジュースは生ぬるくて少し美味しくなかった。


 大きな街から出て、ドラゴンの山脈を目指す。


 他の皆には一旦送還して飛行魔法で5000m迄飛び上がって、千里眼でマップに写っているドラゴンの山脈の方を向き転移魔法で見える一番遠くまで飛ぶ。


 これを何度か繰り返せばドラゴンの山脈のすぐそばに着いた。


 そこで皆を召喚して、隠匿や偽造を外しドラゴンの山脈を登っていった。


 登っている最中にドラゴンを遠目に見えるが近寄ってこようとはしない。


 こちらから近寄っていけば慌てて逃げる。


 う~ん、これは一番強いドラゴンの所に行くしかないかなと思い、そちらに進路を向ける。


 さすがに一番強いドラゴンは逃げていなかったが、必死の思いで無謀な決戦に挑む様な雰囲気を出していた。


ドラゴンの山脈の長とお見受けする。私の願いを叶えてくれないだろうか?」


 俺はドラゴンに語りかけた。ドラゴンからの返答があった。


「上位者よ、何の用があってきたのだ。返答によっては出来ぬかも知れないが一矢報いさせて貰う!」


 悲壮な覚悟で戦いを覚悟しているかの様だ。


「私達が来たのは生きているドラゴンから直接鱗や爪や角の内どれかで良いから複数匹から貰えないかと思ってここに来たんだが……勿論、鱗を剥がしたり爪を切ったり角を切った後には回復魔法をかける事を約束する」


「それだけ……か? 他に用事は無いのか?」


「ああ! それだけだ」


「それならば皆に言って各自の鱗なり爪なり角なりを自主的に渡す様説得しよう」


「分かってくれて嬉しい」


「まずは我から爪の先を取っていくが良い」


 そう言って爪を出す。爪の先と行っても結構な大きさだ。


 それを宵桜で透視を使って血管の無い部分から切り取る。そしてそれをインベントリの中に入れる。


「有り難う。今から回復魔法を唱えるからな」


 そう言って回復魔法を唱えて爪の再生を促す。上手くいった。


「これで1匹目だな。他にも沢山のドラゴンから欲しいのだが良いかな?」


「我から話すのでちょっと待っていてくれ」


 そう言って長老格のドラゴンは他のドラゴンの説得に行った。


 その甲斐があって他のドラゴンからの素材を貰い、百頭近くからもらう事が出来た。


 長老格のドラゴンに”もう良いよ”と告げる。


「これで良いのか? 我らを襲ったりはしないよな?」


「目的を果たしたので襲われない限り襲ったりはしないよ。どうも有り難う。助かった」


 そう言ってドラゴンの山脈から降りていった。


 麓まで降りたら隠匿と偽造を付けて今度は管理者の頭がある街に向かって出発だ。


 禁忌図書館アカシックレコードで前もって登録していたのでナビで案内させるだけで良い。


 ◇◆◇◆


 前回同様走れる所では走り、そうで無い所は歩いて鉱山の大きな街に行く。


 そうして何日目かで鉱山の大きな街に着いた。


 門番にいつもの様に冒険者ギルドの認識票を渡す。


 門番は機械で読み取り、何も無い様で無事に全員通る事が出来た。


 早速、冒険者ギルドに行き受付に紹介状を渡す。


 紹介状は問題ない様で歓迎された。


 早速、管理者のダンジョンに入る事にする。


 いつも通り順番を守っていつものルーチンをする。


 ダンジョンの中に入ってポータルに登録して、禁忌図書館アカシックレコードで階段の位置を探して見つけたらその場所をマップに記録してナビに敵の少ない経路で案内して貰う。


 さて、このダンジョンを攻略するのにかかる期間はどのくらいかな?



―――――――――――――――――――――――――――――


 次話予告

 3番目の管理者ダンジョンを攻略するお話です。

 次回、3番目の管理者ダンジョンです。


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 海賊に襲われて避難した先がファンタジー世界でした!〜早く迎えが来ないかな?〜

 https://kakuyomu.jp/works/16817330662539350584

 

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