第52話 異世界の管理者ダンジョン①

 医師国家試験の結果が出た。試験は合格した。


 後は合格書だけでは医師になれないので免許申請をしないといけない。


 免許申請の手続きをして一安心している所だ。


 大学も卒業だし、事業と異世界に集中できる。


 早速いつもの様に東京ダンジョンから異世界へ行く。


 異世界で管理者のダンジョンのある大きな町の近くのマークした場所に転移魔法で移転する。


 マップを縮小して大きな地図を出し一番近い管理者のダンジョンを禁忌図書館アカシックレコードを使用してマップに写る様にして調べる。


 そうすると一番近いのは100km程先の大きな街になっていた。


 マップを見た所、国境線を越えていないのでこの国の内だろう。


 そこに向かって俺達はいつもの様に人気ひとけが無くなれば走り、人気ひとけがあれば歩いて向かって行った。


 道中、何事も無く無事に次の管理者のダンジョンのある街に着けた。


 相変わらず人が並んでいる門に同じく並び、順番を待つ。俺達の番になったので冒険者ギルドの認識票を渡すと機械に読み込ませて全員無事に通れた。


 認識票を返して貰い、ここの冒険者ギルドに入り書いて貰った手紙を渡す。


 それを読んだ受付嬢は何事も無く、”わかりました”とだけ言って、後は通常業務の”ようこそ冒険者ギルドへ。依頼板はあちらです”と言うので依頼板を見に行った。


 依頼板を見たが、良い依頼はもう既に剥がされていて塩漬け依頼しか無かった。


 仕方が無いので今日の宿代わりに管理者のダンジョンに向かった。


 管理者のダンジョンに入場する為に並んで俺達の番で入場してポータルを登録する。


 ここは塔型のダンジョンになっていた。


 現実世界で良く見た形のダンジョンだ。


 このタイプは洞窟型に比べて罠が多いのが特徴だから進むには気を付けないといけない。


 とりあえず今日の宿を取る為に12階程上がって大きな広間を探してそこにミニチュアハウスを出して中には入る。


 中に入れば少し休憩した後、夕食の準備をする。


 と言っても、今日は歩き疲れたので牛丼屋の持ち帰り用牛丼(つゆだく)を全員で頂く。


 容器を洗いゴミはゴミ専用のダストボックスに入れておけば、原子分解されて何かに使えるかも知れないので原子を貯めておく。


 その後は風呂に入って歯を磨いて寝た。


 ◇◆◇◆

 

 翌朝、起きて歯を磨いて朝食を食べる。その後にミニチュアハウスから出てミニチュアハウスを小さくしてインベントリの中に仕舞う。


 マップを見て近場のモンスターを仕留めに罠に気をつけながら殲滅しに行く。


 近場のモンスターを一掃してドロップを獲得する。オークが入っていたので肉がドロップしたのは嬉しかった。


 アップを見ながら彼方此方彷徨っていると、マップで壁の色が違う所が出てきた。


 隠し通路だ! 俺達は早速通路を蹴り落として通路に中に入り足を進めて行く。


 進んでいくと部屋に辿り着いた。扉に罠が無いか確かめる為に扉の前庭ながないか調べておく。


 幸い、扉の前庭名は無かったので扉の罠を調べる。


 扉を調べると石化ガスが仕掛けてあった。罠を外し石化ガスを手に入れる。


 もう罠は無いので扉を開けて中に入ると、そこはボーナスタイムだった!


 カーバンクルが足下を受け尽くすぐらいにいる!


 早速範囲魔法の雷の雨サンダーレインを使い、生き残ったカーバンクルには物理で攻撃する。


 20分後に全てのカーバンクルを倒す事が出来た。


 ドロップはいつも通り、ラッキージュエルが数え切れない程に沢山、本30冊、スクロール40枚、銀貨200000枚と金貨15000枚に大金貨100枚あった。


 マップでこの部屋を見ると奥の壁に色の違う壁がある。


 そこを壊して見ると扉が出てきた。


 罠を確認するが無いので、扉の前のがれきを撤去して扉を開ける。


 扉を開けるとそこはボス部屋だった。


 大きなレッドドラゴンが居て、此方を威嚇してくる。


 ドラゴンの体が燃えている。


 しかし、レベル差を舐めてはいけない!


 サクッと眉間に石槍ストーン・スピアを刺すと死んでしまった。


 ドロップはレッドドラゴンの死体を丸々解体した物だった。


 肉は食べやすい大きさでラップの様な物に包まれて、血液はガラス瓶とラップに入れられて、内臓系もラップの様な物に包まれている。


 頭蓋骨や牙、骨までラップに包まれているのには笑った。


 このラップの様な物はこれで包まれていると3年経っても鮮度が落ちない事が証明されている。


 これらを時間停止でインベントリに入れて他に何か無いか探すが何も無いので隠し部屋と隠し通路を出て正規の通路に戻る。


 通路に戻ったらいつも通りに彼方此方をウロウロする。


 そうしている間に上に上がる階段を見つけて、階段を上っていく。


 13階は氷の塔の中だった。床が凍っていて歩きづらい!


 こう言う床の時は敵と戦いたくないが、そうはしてくれないのが敵という物だ。


 歩き出して30分程したら敵に出会った。


 敵はクレイジーカウの上位種のグレーターカウだった。


 敵は床をかき、此方に突進しようとした瞬間に滑って転んだ。


 それを見て慎重に敵に近づき攻撃を加える。攻撃を加える前に敵は立ち上がろうとして滑って転んでいたが。


 攻撃を食らった敵は肉塊をドロップして消えた。


 

―――――――――――――――――――――――――――――


 次話予告

 旅行と全壊の続きのお話です。

 次回、異世界の管理者ダンジョン②です。

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