第51話 旅行と買収話
医師国家試験が終わり、どっぺる君に任せて皆で温泉旅行に行った。
行った先は東京の近くと言っておこう。
温泉は気持ちよかったです!
残念ながら混浴では無かったが、それでも食事も美味しいし温泉は素晴らしいし行ってよかったと思える旅行だった。
マンションに戻ってきてどっぺる君から記憶を受け取って、梅花から投資の報告を受けた後はいつものルーチンワークの後で寝た。
大学に行くと、1週間ぶりの授業で疲れた。
そう言えば、一ヶ月程前に
どっぺる君が対応してくれたので今更休暇とかは要らないが、何か仕事を割り振った方が良いだろう。
◇◆◇◆
――アカシャ、何か買収した方が良い会社ってないか?
『製薬会社とかどう? これからダンジョンの素材やポーションとかで製薬会社の明暗が分かれるから今の内に中堅の製薬会社を買収して
――その特許は俺名義で取るのか?
『そりゃそうだよ。基本を押さえとかないと別の人の名義なら訟訴に発展したら此方が不利だからね』
――まあ、そうなるよな。良い所があるのか?
『中堅の製薬会社で人材が揃っている会社で黒字会社なんだけど、漣製薬が良いと思うよ。
会社が黒字で堅実な経営だから買い叩きは出来ないけどね。
まぁ、その分買収できたら堅実な経営者もついてくると思えばお買い得じゃないかな?』
――そうか、分かった。買取に関係する情報と下限値と上限値を教えてくれ。
『これと言った情報は無いけど一株の下限と上限は…………かな』
――わかった。それで
『役に立ったなら良いんだけど』
――十分役に立っているよ。ありがとう。それじゃ、
『うん。またね』
そうして俺は
◇◆◇◆
そう言えば話は全く変わるが、ダンジョンが出来てダンジョンさんの肉とかが出だしたらそれは売れないかと言った話になり、各省庁が肉等の安全を確かめる検査を長期間実施した。
その結果、問題はないとしてドロップ品の食材やダンジョンで作った食料が販売可能になった。
食べた人はダンジョンの食料はドロップや栽培どちらもとても美味しくブランド品になってしまったので、皆、オークなどが出たら取り合いになる。
そのブランド食品でも高いダンジョン産の食品を政治家等にお歳暮等で送ると物凄く喜ばれる。
そうして、政治家達の機嫌を取り此方の有利になる世論等を作り上げている。
格安でダンジョン周辺の土地を購入できるのはダンジョンのお陰だが、少しは政治家達のお陰もある。
商品開発で思い出したが、式神Lv1を作ってそこに飛行や録画等を付けた式神を販売すればダンジョンの中でも配信出来るのではないかと思った。
だが、これをするには電波法の改正が必要なのとダンジョンの中と外をどう繋ぐか、ダンジョンの階層間も物理的につながっているのかが問題になるので無理だなと諦めた。
ダンジョンで配信じゃなく録画して編集するなら需要があると思う人もいるもしれないが、それなら既にあるビデオカメラを使用してやった方が安くつく。
しかも、それなら既にやっている人もいる。
そんなこんなで諦めた。
◇◆◇◆
そう言えば海運会社を購入したが、船を作っていなかった。
大型のコンテナ船をマナ発電で作る事にして日本の造船所に作成を依頼した。
マナ発電部分は実績のある
仕方が無いのでアカシャに頼む。
――アカシャ、造船会社を買収しようと思うんだけど技術があって大型のコンテナ船や大型のタンカー船を作れるドックを持つ会社で赤字経営にならない企業って買収できる?
『難しい注文ね。日本国内なら2件あるわ。外国なら10件あるわね。ただ、外国は中国と韓国なので日本がお勧めね』
――日本の2件の内、買収の可能性が高いのはなんていう会社?
『三島造船だね。赤字にはなっていないけれどこれから先は分からないって所だから、買収したら大幅なてこ入れが必要だね』
――その会社、技術はあるの?
『技術はあるよ。ただ、技術に重きを置きすぎて営業が弱いからそこを何とかしないといけないね』
――それで、買収できる可能性はあるそうだけど、何処を攻めていけば良い?
『それは誠意を持って説得に当たるしか無いね』
――きつそうだね
『そりゃ、買収できるかどうか分からない案件だからね。買収するなら金額は数千億円~1兆円を超える事を覚悟して貰わないといけないよ?」
――そりゃ仕方が無いか。買収する株価の上限と下限を教えてくれ。
『株式が膨大だからね。下限と上限は…………だよ』
――了解。下限と上限は…………だね。それ以上になったらもう1つの方に移った方が良いって事だね?
『そういう事』
――それじゃ、その志度とを割り振ってくるよ。有り難う。
『いえいえ、どういたしまして』
そうして俺は
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次話予告
2番目の管理者ダンジョンに行くお話です。
次回、異世界の管理者ダンジョン①です。
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