第50話 異世界のダンジョンと医師国家試験

 冒険者ギルドの宿には温泉が湧いていた。


 いつでも入れて値段は泊まり客なら無料! 湯船も広くて風呂場も広い。


 何故こんなに広いのかと受付嬢に後で聞いてみた所、訓練帰りの方の汗を流す為に入る人や解体場で働いてる方が仕事終わりに入るからだそうだ。


 これから2~3ヶ月暮らす事になる部屋に案内された。基本的に個室で、部屋は小さい。


 その部屋をいるかいないか分からないが一応生活魔法のクリーンで綺麗にしてノミやダニ・シラミなどを殺す。


 部屋を確認して荷物代わりの小銭入れを机の引き出しに入れて解体場に行く。


 熟練度100倍を新たに一つ使ったら熟練度10000倍になった。


 〇〇倍は足し算じゃなくてかけ算だった様だ。


 ◇◆◇◆


 解体場では丁度メンバーが現れた所で遅刻せずにすんだ。


 解体場で1番教え方が上手くて解体も上手な講師に教えて貰いながら、コツを習得していく。


 1日目は殆ど見学と講義だけだったが、二日目からは各自別れて講師について解体作業をする事になった。


 最初は皮を傷付けたりして迷惑をかけたが、日が経つにつれて失敗も少なくなり、10日頃には失敗しない様になって来た。


 解体の授業の結果、討伐部位やお金になる所と捨てる所、肉の美味しい所などを教えて貰い大変為になった。


 1ヶ月半を過ぎる頃には解体が俺はカンストして、仲間の皆もカンストかそれに近い所まで来ていた。


 2ヶ月を過ぎると全員解体はカンストして雑学も吸収した。


 解体の講師からはもう教える事は無いと言われて2ヶ月で卒業する事になった。


 今日で温泉もお別れかと温泉に入りしみじみしていると、他の客が入ってきたのでもう良い時間だし出る事にした。


 明日には部屋を出て行かなければならないので、インベントリに元から入っている荷物以外のここ2ヶ月で増えた荷物を入れる。


 もちろん、小銭入れは忘れない。


 ◇◆◇◆


 そして翌朝になった。昨日の内にダンジョンで必要な者は仕入れているので後はギルドから直通の馬車に乗るだけだ。


 ギルドからダンジョンへの直通の馬車に乗り、異世界の普通のダンジョンに行く。


 2時間程掛かってダンジョンに着く。洞窟型のダンジョンだ。


 早速ダンジョンに入っていく。


 辺りは薄暗く見にくい。暗視があるので問題は無いが、一応の礼儀として光魔法の光源ライトを使用しておく。


 マップを見ながらどんな敵が出るか楽しみにしながら歩いて行く。


 最初の敵はゴブリンで5匹居たがすぐに全滅した。


 一応、討伐証明の右耳と胸を開いて心臓にある魔石を取りだしておく。


 先を進むと今度はオークが10匹程居た。これも全滅させたが。オークは捨てる所が無いと言われている程の食料の宝庫だ。新鮮な内にインベントリの中で時間停止で入れておく。


 ずんずん進むと広い大広間に出た。そこでタイタンが待ち伏せていた。


 だが、俺達とのレベル差は隔絶しすぎている為に一振りで終わってしまう。


 本当に物見遊山ものみゆさんになっているな! タイタンの換金部位は硬い皮膚の皮だ。皆で手分けして解体を行う。


 解体中に魔物が寄ってこない様に結界石を使用して解体した。


 そんなこんなで途中にキマイラやケット・シー、カーバンクルにグリフォン等と出会い殺して解体した。


 そして最奥でドラゴンと出会った。まぁ、これも一撃だったが死体は血の一滴まで錬金術に使えるし肉は美味しいので結界石を使用して水魔法を使い血を時間停止でインベントリに回収しながら血抜きをして皮を剥ぎ各部位毎に解体した。


 そしてそれらを時間停止でインベントリに入れた。


 ダンジョンコアがあるかどうか分からなかったので禁忌図書館アカシックレコードで調べてみると、一応あるがこのダンジョンはギルドが管理しているのでダンジョンコアを取るのは禁止されているそうだ。


 仕方が無いのでダンジョンから出て迎えの馬車が車で時間を潰す。


 帰りの馬車が来たのでそれに乗って冒険者ギルドまで行き、ドラゴンと魔石以外の獲物を売る。


 金貨40枚になった。


 冒険者ギルドで何処に行くかは未定だが一応、紹介状を手数料を払い書いて貰う。


 表に出て現実世界に繋がっている異世界への扉のマーキングまで転移魔法で飛び、異世界への扉を潜る。


 皆で此方の服装に着替えて専用のポータルで1階に行きダンジョンを出る。その後、スーパー銭湯に皆で行った。


 家に帰り、皆を送還する。どっぺる君が帰ってきたので記憶の取得をしてどっぺる君をインベントリに仕舞う。


 1時間程でどっぺる君との記憶の整理が付いたので記憶を探ってみると、来月には医師の国家試験がある!


 これは探索者や冒険者業は医師の国家試験までおあずけだな。


 この日からアカシャを教師にした医師国家試験対策の勉強が始まった。


 結構なスパルタ教育で間違った所は覚えるまで徹底的にやり直しや応用問題を出され、それに全問正解しないといけない。


 時々、ずいぶん前の試験問題を出してくるから油断できない。


 結局、間に合わないと判断した俺はオリジナルダンジョンで勉強するのだった。


 そして試験当日、勉強した成果を出し切って1日目の試験を終える俺がいた。


 2日目の試験では色々とトラップ問題があり、気分は爆発処理班だ。


 間違えれば爆発する落ちるので非常に危険な作業だ。


 俺はこの試験が終わったら暫く何も考えずに休暇を取ろうとそう思った。


 

―――――――――――――――――――――――――――――


 次話予告

 旅行と買収話のお話です。

 次回、旅行と買収話です。

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