第47話 オークの常設依頼

 オークの常設依頼を受けるために冒険者ギルドの受付で常設依頼の事を聞いてみると、依頼を受け付けしなくて直接持って来てくれれば良いとの事だった。


 最近、自分でも傷みがなく使用できるようになった禁忌図書館アカシックレコードを使ってオークの居場所を探す。


 見つけたオーク達をマップに表示させ、案内できるナビに登録する。


 後は各自分かれてオークを綺麗に倒すだけである。


 眉間を刺すなり射るなりすれば脳を貫き死ぬだろう。


 インベントリに入れて時間停止すれば冒険者ギルドで解体する時まで新鮮だ。


 冒険者ギルドの証明書を見せて街から出る。


 そうして狩り始めて数時間が経ったので一度、集合するように念話を飛ばした。


 環境に配慮して全滅させずに適度に残すように指示していたが、それでも全員の戦果は1人頭5匹である。


 合計30等の眉間を貫かれたオークがいた。


 それらを一旦、俺のインベントリに仕舞って冒険者ギルドに行く。


 門を通る時に冒険者ギルドの身分証明書を見せればお金を取られずに入れて貰えた。


 冒険者ギルドに着くと受付に行き、オークを30匹持って帰ってきたので精算と血抜きと解体を頼むと言った。


 受付嬢は本当ですかと言い、俺は本当だがここで出して良いのかというと解体所に案内された。


「ここでオーク30匹持ってるのなら出して下さい」


 そう言われたので30匹を順番に並べて出して行った。


 受付嬢と解体所のおっさんがポカンとしていた。


 おれは30匹並べ終えて、30匹出したぞと言うと我に返った受付嬢と解体場のおっさんが我に返り状態の程度を見て回った。


 当然、最高品質で解体場は血抜きの真っ最中だった。


 精算の金額は金貨60枚になった。


 ついでに冒険者ギルドで最近、神託のあった塔型のダンジョンを知らないかと聞くと、ここから北に行った大きな街にある日突然ダンジョンの扉が表れたという話を聞いた。


 色々聞いた結果、それはこの世界の管理者のダンジョンだと思う確率が80%を越えた。


 そこでギルドにその街に行くので紹介状を書いて貰った。


 この町で保存食の干し肉等を購入して、北の大きな街を目指して街を出た。


◇◆◇◆


――アカシャ、検索で管理者のダンジョンで出て来るダンジョンをマップに表示させてナビに登録してくれないか?


禁忌図書館アカシックレコードを使えるようになったんじゃ無いの?』


――それが、まだまだ慣れていなくて少し使ったら頭が痛むんだ・


『大丈夫? 管理者のダンジョンで調べて表示されたダンジョンをマップに移してナビに登録したよ』


――ありがとう! 助かる。


 そして縮小して広大なマップに切り替えた俺達はここから北にある大きな街に管理者のダンジョンがあるのを確認した。


 ナビで底まで案内してもらう事にして、道中で人が居ないときは走って時短を試みたりしながら移動してたら夜になったのでミニチュアハウスを10人用を出して魔石を入口のボックスに何個か入れると満タンになったので、そこで辞めておく。


 そして、皆で今日買った干し肉で作ったスープを食べたが微妙な味だった。干し肉が塩辛すぎて他の素材の味を殺していた。

 

 一応食事は終わり、順番に風呂に入り各自個室で寝る事にした。


 翌朝、起きて顔と歯を磨き朝食を食べてミニチュアハウスでてミニチュアハウスを小さくして手のひらサイズになった所でインベントリに仕舞う。


 そして皆でナビの通りに北を目指す。


 そして6日後に北の大きな街に着いた。


 道中、色々な事があった。


 貴族の馬車が盗賊に襲われているのを助けようかどうしようか悩んでいたらアカシャから連絡が来て言った。


『放っておきなさいな。このままだと盗賊も逃げるし、助けに入ったら逆恨みされたり見当違いの要らない恨みを買う可能性の方が高いわよ。禁忌図書館アカシックレコードに誓っても良いわ!』


 との事だったので回避してやり過ごしたり、盗賊に襲われて逆に逆襲してアジトまで案内させて戦利品を全て分捕ったりした。


 そんな苦労を重ねて今、大きな北の街のもんが見える所まで来たわけだ。


 ただ、残念ながら時間切れだ。大学が待っている。

 

 街道沿いから少し外れて人から見えない所にマークを付ける。


 そしてマークしてあった異世界への扉を開いた洞窟の扉の前に転移魔法で飛ぶ。


 転移魔法は無事に異世界への扉の前に移転してくれてみたいだ。


 異世界への扉を開き、俺達は全員東京ダンジョンのダンジョンコアルームに戻ってきた。


 皆を送還して、変幻の指輪をはめて幻影を纏い別人になる。


 急いで此方の世界風の衣服に着替えてポータルからダンジョン入り口に飛んでダンジョンから出る。


 東京の部屋に戻ってスマホ等から連絡を見ると会社からの連絡が多かった。


 どっぺる君もあるのに何だろうと思って開いてみると、会社の方に札幌を攻略した探索者との連絡が付かないかという連絡が多くて困っているという連絡だった。


 俺は、分かりませんと言って切れと言う態度を取るようにして業務をするように指示した。


 明後日から大学が始まる。


 ……明日は復習をして少しでも勉強を思い出さないよな。




―――――――――――――――――――――――――――――


 次話予告

 現実世界での経営の状態と指示、及び異世界の管理者のダンジョンに挑戦してみようと言うお話です。

 次回、経営話と異世界初の管理者のダンジョンです。

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