第35話 異世界ダンジョン

 俺達の世界で指示する事は指示しおえたので、オリジナルダンジョンの中に入り最上階の間にいつもの通り青いポータルで移動する。


 すると、今まで無かった赤色のぽーたるが出来ていて、それに触れると登録と同時に”異世界ダンジョンにいきますか?”と出てきた。


 装備を確認して、一応、持って行けるだけの最高装備を持って行く事にした俺達は”はい”と答えた。


 異世界ダンジョンに来た俺達はいきなり体がとてつもなく重くなり、重力が数十倍になったかのようだった。


 ステータスを見ると、総合力;神殺しが総合力:初心者にまで落ちていて、それらの減少は皆同じであった。


「管理人だ。ようこそ、異世界ダンジョンへ。このダンジョンでは一番最初に入った時に一定以上のステータスの持ち主には今までのステータスに負荷を掛けて此方で設定の初期値になるようにしてあるよ。魔法も熟練度はそのままだけどレベルによって使用出来る魔法の使用魔力量が上がってるから気を付けてくれ。

 1階層につき5レベルまでしか上昇出来ず、創意工夫がいる。これらは98階まで続く。99階だけは10レベルまで上昇する事が出来る。また1階層の上限レベルはレベル5になっている。これはレベル1から初めてもレベル4から初めても同じだ。100階以上だとこの制限は無くなりいつものステータスになるから心配しないでくれ。このダンジョンの上限は1000階層までだ。以上」


 成る程、これは仕様の内という事か。


 とすると、アカシャとの会話も禁止だろうな。


 試しにアカシャに話しかけてみる。


――アカシャ、これだけ答えてくれ。会話は厳禁にされているか?


『そう』


――ありがとう。


 やはり厳禁にされているようだ。


 て事は初心を思い出して行くしか無いな。


 幸い赤いポータルがあるので初期だろうから登録されていると思うが一応登録作業をしておく。


 赤いポータル部屋から外に出るには扉を開く必要があった。


 扉を開き、中に入るとそこは巨大な草原のフィールドだった。


 マップを埋めるのを頼りに進んでいくと、敵が現れた。1階層の敵はスライムなのは変わらないんだなと思った。


 皆にスライムの体当たりを食らわないように言い、戦闘に入る。


 スライムが体当たりする為に跳ぶ準備をしている所を狙い、核を砕く。


 他の皆は光奈香みなかが体当たりを食らって踞っていたがそれ以外は被弾も無く無事だった。


「何これ!とっても痛いのだけどあたしの体ってスライム以下なの?いたたたた」


 光奈香みなかが愚痴を言っているが、その事について皆に言っておく。


光奈香みなかが言っている通り、俺達の体はスライム以下だと思ってろ!油断すれば死ぬぞ!」


「「「はい「は~・・・・・・い」」」」


 それにしても神護のネックレスをしてるはずの光奈香みなかに何故攻撃が通ったのか?


 不思議に思って見てみると神護のネックレスを外していやがった。光奈香みなかに神護のネックレスを付けるように言うと、他の者も付け忘れていたのがいたようで慌てて付けていた。


 油断してるな~と思いつつ、まぁ、死ぬのも経験の内かと思って何も言わなかった。


 先に進むと今度はゴブリンが居た。エルサの弓で先制攻撃して、混乱している所を強襲した。


 ただ、フィールドだけ有って殺すのに手間取っているとゴブリンが仲間を呼んで戦闘が終わらなくなる。だから基本は奇襲がモットーだ。


 今回はゴブリン3人の追加でゴブリンを全滅出来た。足輪にドロップ品が収納されていく。


 そんな事を繰り返しているとレベルが上がってレベル2になった。総合力は相変わらずの初心者で初心者+1になっている。詳細は分からない。


 相変わらずマップを埋めているとマップに変な色の付いたマーカーが現れた。


 とりあえず刀でマーカーがある場所を刺してみたが変化は無い。仕方が無いので土魔法で彫ってみた所、お宝が発掘された。


 発掘されたのは金貨や宝石だった。


 成る程、この色のマーカーはお宝だなと覚えておいた。


「この色のマーカーはどうやら宝物らしいので皆覚えていてくれ」


「分かりました。でも取り出した宝石や金貨はどうするのですか?」


「持っていたい者が居ればその人のインベントリに入れておけば良いだろう。誰か持っていたい人いるか?」


「わたくしが持ちたいです。異世界のお金に興味があります」


「じゃぁ、永久とわが持っていてくれ」


 そう言って永久とわに宝石と金貨を渡した。

 

 探索を再開すると直ぐに魔物に出会う。そういえば、管理者に効いたが此方では魔物をモンスターと呼ぶらしいので異世界らしくモンスターとこれから呼ぼう。


 モンスターはゴブリンとスライムとが互いに戦っていたので横殴りで両方攻撃して混乱している相手に勝った。


 決着が付くまで見ていても良かったが、それだと経験値の効率が悪いので強襲することにしたんだ。


 そうこうしてモンスターと戦っている内にレベルが上がりレベル3になった。


 少しモンスターとの戦闘がしやすくなった。


 マップも半分程埋まってきているしこのまま進めば今日中にはレベル5に行くかなと思っていた俺が馬鹿だった。


 マップを埋めていたら入り口から反対方向に壁の切れ目があり、そこから先に続いているようだった。


 つまり、俺が半分程と思っていたマップは実は4分の1程だったんだ!


 階段どこだよ、階段。


 時計を見るともう夕方の6時過ぎだったので普段使用しているミニチュアハウスを使用して家の中に入り、インベントリから肉と野菜を出して夕食の用意をして皆で食べた。


 ちなみに夕食の用意が出来るのが俺1人だけだったが、仕込んで今では皆出来るようになった。


 一番苦労した光奈香みなかもまともなご飯が作れるようになった!


 俺頑張った!偉い!


 そうして1日目が過ぎ去った。


 翌朝、起きて顔を洗い歯を磨いて朝食を食べると、魔石を入れるボックスに魔石をいくらか入れて満タンになるまで確認したら、ミニチュアハウスから出てミニチュアハウスを小さくしてインベントリにしまった。


 改めて探索し、朝の運動代わりにモンスターを殺していたらレベル4になった事が分かった。


 レベル4にもなれば戦いも非常に楽になる。


 後、レベル限界まで1レベルだからそれまでに階段を見つけたい。


 そう思いつつ、モンスターを蹴散らしているとレベル5になってしまった。


 結局、階段が見つかったのはそれから8時間後の事だった。


 2階層に上がり、早速の歓迎を受けた。上がった所は扉があって安全だったが扉を開いた途端、奇襲だ!


 此方は魔法や弓矢を使って何とか敵を殲滅出来たが、神護のネックレスの回復まで10分間休憩する事になった。


 休憩中、皆が話しかけてきた。


「ご主人様、新しいダンジョンって前より広くなっていませんか?私は広くなっていると思うんでけど・・・・・・」


「そうだな、広くなっているな」


「わたし、こんなに広いと階段見つけるの大変で嫌になっちゃう。ご主人様は?」


「本当に嫌になるな!」


「わたくしは久しぶりに皆とご主人様と一緒に探索出来て嬉しいです」


「それは嬉しいな。ありがとう」


「あたしは歩くのがもう嫌だ!ご主人様は?」


「嫌だけど歩かなきゃしょうが無いだろ?」


「え~、マスターは他に方法は無いの?」


「思い付かないな!」


 と言った、最近話してなかったコミュニケーションを取っていた。


 神護のネックレス等があるのと仲間のお陰で戦えているが、これを最初に1人で戦えって言われれば何回死んだか分からないぐらいだ。


 先程の奇襲だって相手が思っていたよりもずいぶん強かったし、奇襲をいきなりしかけてくる頭もあった。


 気を付けないと正直、死ぬなと思った。





―――――――――――――――――――――――――――――

次回、異世界ダンジョンで苦戦する主人公達!

ミアや他の下着も出て来るよ!

「ご主人様、ご主人様と皆の下着が出来ましたので渡しておきますね。わたしは下の下着っているのかな?一応、人化の時の為に作っておいたけど」

お楽しみに!


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