第29話 会社経営と第2弾のダンジョン達
6月の終わりに入り、
2人とも良くやってくれた!2人がいなかったらもっと高値での購入になっていたかもしれないと大げさに褒めておいた。実際の所はアカシャの予想範囲内の下限値に近かったので大げさという程大げさでも無いが・・・・・・。
2人には3日間の特別休暇を与えて、刃物メーカーとカーボン関連会社にネットで流れているダンジョンの対魔物用の武器や防具の案を出しておくように言った。
あ、基本的に株式100%買収後は”株主の三分の二以上の賛成の意向無く増資はしてはならない。した場合は無効となる”と言う規約と”規約の撤廃には株主の三分の二以上の同意がいる”という規約を基本的に付けている。例外は今の所無い。
海外でダンジョンが発生した国の軍隊が死傷者を大量に出しているというニュースが流れて幾日も経つ。何でも銃火器が効かない魔物がいてそこから上に行けないとの事だった。
毒ガスを使い殺した国はあったが、直後からその国の軍隊や警察は中には入れなくなった。通れないなら壊してしまえと大量の爆薬で壊そうとしたが無傷でスタンピートの針を進めただけに終わった。
今は同盟国の軍隊が手助けしてくれるのを待つかスタンピートを待つかのチキンレースである。
日本でもダンジョンが現れた場合にどう対処するのか紛糾中である。
そんな情勢の中で七月に入り、面談をする人達が決まった。合計で10人だ。
その中から経理4人、事務全般4人の計8人に絞らなくてはならない。
経理希望の内2人は資格はあるが経験が少ない人達だ。ただ、その分若い。1~2年後に是非とも必要な人物になっていて貰う必要がある。事務全般も若い人達がいるしそれ以外の人達もいる。様々だ。
ただ、面接して若い俺を見て舐める奴や不服な人達はどうせ長続きしないので要らない。
アカシャの判断だと心配はなさそうな人達らしいけど、極小な事が起こった事があるので念の為だ。
それらを見る為の面接だ。それが今週の土曜日に開かれる。
そして土曜日になった。俺はスーツに着替えて大阪のビルの一室で面接をする。
他に一緒に面接官をするのは
一緒に働く事になる人を見ておいて貰った方が良いだろうという配慮だった。
勿論、2人には後で振替休日が待っている事は伝えてある。
テレパシーも使用して面接した結果、問題の無い人達ばかりだった。一緒に面接した2人に意見を聞くと、誰も良い所があって落とすのが難しくてダメだと言う意見だった。
仕方が無いのでアカシャに希望職で2年後の時点での優劣を聞いてみた所、若いが2年後に後の人よりも潜在力のある人と今現在で即戦力になる人の2人のどちらが良いかを聞いてきたので、どのくらい差があるのかと聞くとほんの少しという話だった。
それなら即戦力の方が良いと思い、そうアカシャに伝えると”良いんじゃ無い”と言う事だった。
経理も事務全般も同じような物だったので、差がそれほど無いなら即戦力を取った。
強一緒に面接した2人に月曜日が代休なので火曜日に合格の連絡を入れてくれるようにお願いした。
後、辞退者がいないなら今回落ちた人への断る手紙とハローワークへの求人の取り下げをお願いした。
梅花に今現在の七市之興業の会社資産の現金を聞いてみると10兆8987億9887万9153円との事だった。
それならアカシャに何処か良い成長企業は無いかと訪ねたら、中堅の運輸会社を紹介された。
ここは比較的若い社員が多く、運転手不足にはなっていないし仕事が丁寧な仕事で評価を高めているとの事。
ただし、それ相応の金額設定にはなっていると言う事だった。
梅花から提案のあった土地建物の売買をアカシャに聞くと、”スタンピードで影響の無い土地はこれとここ、それにここね”と3箇所を提示されたのでアカシャの言う上限と下限の予算を物件毎に言い
8月に入り、大学は夏休みに入った。
俺は大阪に戻り、会社の書類と戦っていた。
ちなみに熱いので全身タイツを着ている。これは温度調整が付いてるから着ていても楽なんだ。
8月の中頃に入り、アカシャから言われていた難波のコンビニの中でダンジョンが現れるのを待っていた。食べ物を選ぶ振りをしていると、アカシャから後1分と連絡が来たので漫画の雑誌とスイーツを購入した。
その時にいきなり門は出現して上の天井の一部が崩れた。
おれはそれでよろけた振りをしてダンジョンの中に入っていった。
ダンジョンの中でスマホで動画を撮り先に進む。
スライムがいたがナイフ等持っていないのでスライムを殺したら変に思われるので戦闘を避けて攻撃してきた所を避けて通り過ぎる。
暫く行くと今度はナイフを持ったゴブリンが出た。ゴブリンがナイフで突きかかってくるのを先程購入した漫画雑誌で受け止めて相手を弱く蹴る。
それで相手はナイフを手から放して蹲ってしまったので、漫画雑誌からナイフを抜いて蹲りから回復したゴブリンは素手で此方を攻撃してきたのでナイフで殺す。魔石を落としたので動画に撮り魔石を取る。
先に進むと横手に扉があり、動画を扉の鍵穴に近づけて見てみると罠はなさそうだったので開けてはいるとゴブリンが居たので殺られる前に此方から殺る。
3匹に苦戦しているような動画を取りながら何とか勝ったように見せて魔石を取り、部屋の中を物色すると革鎧一式があったのでそれを着るとダンジョンから出る為に入り口に戻る。
戻る途中で先程のスライムがいたのでナイフで核からは萎えた場所を何回か刺し、最後に核を刺して魔石を取りナイフを捨てて入り口に戻りダンジョンを出て動画を切る。
ダンジョンの外は警察官が居て何故ダンジョンに入っていたのかを聞かれて監視カメラを見て貰えば分かるようによろけて入ってしまったんですよと言った。
あーだこーだと言って引き留め、ダンジョンから持ち帰った鎧等を没収しようとするので日本政府がダンジョンの怒りを買いますよと言うと大人しく帰された。
外に出るとTV局が来だしていたので丁度来たタクシーに乗り家に帰った。
黙っておく事を条件に1万円余分に渡したので大丈夫だと思うが心配だ。
革鎧一式を鑑定するとオリジナルダンジョンの0Fにあった革鎧と同じ性能だった。
なので動画で撮影しながらカッターで傷付ける所を録り、翌日に傷跡が無い事を動画に撮った。
TVを付けると俺がコンビニから出てくる所が写っていた。まぁ、帽子とマスクもしていたし顔の判別は難しいだろう。
警察にも俺の個人情報は言ってないし。
昨日録ったダンジョンの動画を明度を上げてウーチューブにアップロードした。
刃物メーカーやカーボン関係の会社にもウーチューブの動画のアドレスを送り、参考になれば良いがと伝えた。
TVの方では俺以外にもダンジョンには入った人が居たみたいで、そのインタビューや京都の方にもダンジョンが現れたのでそちらにも入った人のインタビューをしていた。
日本にいきなり2個も現れたので政府は驚いていた。せいぜい1個が現れるだけだろうと思っていたようだった。
それがいきなり2個で驚いているだろう。
――アカシャ、これって増えるよね?
『そうね。3ヶ月後には倍にその又3ヶ月後にはさらに倍に増えるわね』
――どうするんだろう?
『さぁ?予想は付くけどスタンピードに間に合わないんじゃ無い?』
――予想って?
『民間に開放する事よ』
――間に合わないね。
『でしょ」
俺達は意見の合致を見たのだった。
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