第22話 クリスマス
今俺はダンジョンにいる。管理者に聞いておきたい事があったからだ。
「管理者。召喚獣って現実世界でも行動出来るの?それともダンジョンだけ?」
「勿論、現実世界でも行動出来るよ。最初に召喚した時に幾つかの言語と社会情勢や常識等も召喚獣にインストールされてるよ。これは最初の召喚時に頭に入るようにしておかなきゃ。細かい不注意が見つかったよ。ありがとう」
「どういたしまして?」
ダンジョンから出て、銀行でお金を下ろした。家で召喚獣を喚ぶ。エルサ、ミア、
「あれ?いつもの部屋かと思ったら外が違うわね」
「本当だ~。わたしもこんな外は初めてです」
「わたくしも初めてです」
「あたしも!」
「ここはダンジョンじゃ無くて現実世界だからね。皆、外に出る時には隠匿を常時使用して存在感を抑えてね。でないと大変な事になるから!」
「どんな事になるの?」
「多分、拝まれて動けなくなるか、一斉に人が皆を君たちを見て車の事故が頻発するかとかだろうな」
「それはダメだね!気を付けないと!」
「それで今回わたくし達をわざわざ現実世界に連れてきて何をしようというのです?」
「もうすぐクリスマスだからね。皆でクリスマス会をする為にお金を渡すんで交換用のプレゼントを1人1個だけ購入して欲しいんだ」
「なるほど、各自のセンスが問われるという訳ですね」
「そうだね。とりあえず皆に10万円ずつ渡しておくから5万円はプレゼントを購入して残りの5万円は好きに使って良いよ」
「良いの!」
「うん。今までろくにねぎらってあげる事も出来なかったからね。その埋め合わせだよ。服装の変化とか出来る?それと顔は幻影魔法で目立たない顔にしてくれ」
「一応、出来るけどデザインは普通のよ?」
「それで良いから現代の服装ろ顔に皆合わせて、出かけるよ」
「「「「は~い」」」」
大阪梅田にあるショッピングモールに来た。
ここで一旦、昼食にする。
皆に何が良いかと聞いたらあれが良いこれが良いといっていたが、最終的にマク○ナルドに決まった。
マク○ナルドでは皆、注文をする前にどんな食べ物かを聞いて注文していた。
常識に入っていると思うのだが、知識と体験は別物だという事かもしれない。
皆で話しながら食事をする。
マク○ナルドで決まった事はマク○ナルドを出てから1時間各自自由にプレゼントを探して購入するという物だった。
集合場所はこのマク○ナルドの前でと言う事になった。
各自がクリスマスプレゼントを探している中俺もクリスマスプレゼントを探していた。
皆に似合うプレゼントと言ってもアクセサリー関連は装備で使うから除外して他に何かあるかな?
服にしたって誰が当たるのか分からないから却下だし。
まいったな。これは本当に難しいぞ!
あ!時計だ!時計を贈ろう!そうと決まったら時計屋に行こう。
時計屋でレディース物の商品を見せて貰いながら5万円以内で買える物を探す。よくよく選んで電波ソーラーの腕時計をプレゼント用に包装して貰い購入した。
集合時間まで未だあるのでどうしようかと思っていると、本屋が目に付いた。
本屋の中に入り、本を見ているとフランス語が目に付いた。この際、勉強でもしてみるかと思いフランス語の初期教科書から高等学習までを探して一式を購入する。
トイレの個室でフランス語の本をインベントリにしまう。
トイレから出ると調度集合時間に間に合いそうな時間だったので集合場所のマク○ナルドの前へと向かう。
時間ぴったしに到着すると皆揃っていた。
これからどうするか港相談すると、ウィンドウショッピングがしたいというのでそれに付き合う。
女性の買い物は長いと聞くけれど、本当に長かった!
だけどここで疲れた顔をしたら総スカンを食らうと言われているので引きつってはいるが頬笑んでいる。
もう夕方なので帰る事になった!長かった!でも女性陣は”あっという間だったよね~”と言っている。
これが男性と女性の違いなのか?だとしたら永遠に俺は女性の心を知る事は出来ないと思う。
皆をダンジョンの中の家に送り届けてダンジョンから出て疲れて寝たわ!
翌日のダンジョン攻略中に皆に変化が見えた。と言うか、水を得た魚といった方が良いかもしれない。
とにかく連携が凄い。何も言わずに連携してる。目線すら合わしていない!
ここ995階ですよ?
990階を超えてからボスラッシュの連続で今まで倒した事のあるボスと言ってもここまで一方的に攻められる相手じゃ無かったはずなんだけど・・・・・・謎だ。
凄いなウィンドウショッピングの成果と言うべきかもしれない!
ともかく前は2時間かかっていたのが開始30分で撃沈した相手が哀れなり。
俺?俺も一応参加してたけど殆ど活躍してなかったよ。女性陣の連携が凄くてさ。
これでクリスマス会が中止になったらどうなるんだろう?考えたくも無いな!
クリスマス当日に成り、俺はケンタッ○ーにパーティバー○ル2個予約したのを受け取りに行く所だ。
母親が残してくれた車が再登録と車検から帰って来て数ヶ月前から使えるようになっていたのだ。・・・・・・若葉マークですけど。
駐車場に車を止めて引換券を持ちパーティバー○ルを2個購入する・・・・・・するはずが数が多すぎて今すぐには用意出来ないので20分待って下さいとの事でした。
そりゃ、店舗の外でも無理を承知で当日に買おうとしてる客がいるぐらいだからね。仕方が無いので20分間待ちました。
けどイブの昨日に比べればマシになった方だそうだ。
それからケーキ屋で予約していたケーキを購入し、車に積んで持って帰る。
シャンパン(ノンアルコール)を用意して・・・・・・モミの木忘れてるじゃ無いか!
慌ててモミの木を探すも売ってない。仕方が無く、他の木で代用しようにもそれに耐えうる木は売り切れ!
仕方が無いので
家に帰り、今までに買ってきた荷物をダンジョンへ運んでは戻りを繰り返してクリスマスツリーの飾りにまで行き着く事が出来ました。
皆でクリスマスツリーの飾り付けをしていく。それらが終わり、一休憩するとクリスマスパーティーの始まりだ。
クリスマスパーティーを始める挨拶をする。
「皆さん、お疲れ様でした!内部時間で600年近く経っていますがパーティーは初めてです。ノンアルコールですがシャンパンも用意しました。今日は皆で飲んで食べて騒ぎましょう!メリークリスマス!」
「「「「メリークリスマス!」」」」
早速、パーティバー○ルを皆で分けて余る分は欲しい人が後でじゃんけんして決めるという事でフライドチキンが2個ずつ行き渡る。
シャンパンも人数分注いで皆に行き渡っている。
うん。大丈夫だ。此方も楽しもう。
フライドチキンを食べてシャンパンを飲む。
良い所でプレゼント交換の開始だ。
まずは皆のプレゼントを回収して、それぞれに番号を付ける。番号が書かれたクジを作り、袋の中に入れる。ジャンケンをして勝った人から順に袋のクジを引けるというシステムだ。
ジャンケンしていき、俺は3番目だった。当たったのは3番のクジ。中身はブランド物のマフラーだった。
どうやら俺の時計はミアに行ったようだ。とても喜んでくれていると此方も嬉しくなってくる。
そうこうしている内にパーティーは混沌としてきてノンアルコールのはずなのにシャンパンに酔って脱ごうとする奴は出るわ、急に歌い出す奴は出るわで最後は締まらなかった。
まぁ、初めてのパーティーという事で多めに見て貰えれば
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