第14話 2F攻略中

 勉強が終わったので召喚獣立ちを連れて2Fに行く事にした。


 いつもの装備で玄関のポータルから2Fに飛ぶ。


 2Fのポータルの部屋の隅々まで見てマップを埋める。


 ポータルからの道が北と東の2種類ある。どちらからマップを埋めようかと考える。


 一応、皆と相談した結果、東の通路から回っていく事になった。


 東の通路を進んでいくと前方に敵影が見えた。見た感じ、動物の上に何かが乗っている様に見えた。


 いつもの防御魔法を全員に掛けると四つ足の動物は匂いに敏感だから近づかずに此方から弓や魔法で仕掛ける方が良いと判断した。


 敵の人数は8匹いるのも遠距離からの奇襲の選択になった一つだ。


 敵に向かって雷槍サンダージャベリンを放った。騎獣と騎手のセットで2~3は死ぬか俺の運が悪くてもスタン状態になっているはず。エルサの弓も敵の騎手を打ち抜いた様だ。ミアの水散弾ウォーターバレットも敵に対してダメージを与えているので良しとする。


 襲撃で敵が此方に気がついて一気に迫ってくる。ロングソードを抜いて迎撃に備える。


 敵が近づいてきて敵の姿が分かった。狼に乗っているゴブリンだ!鑑定するとゴブリンライダーと出た。


 ゴブリンは鎧を着ずに弓とショートソードで向かってくる。狼は狼で隙を見ては噛み付こうとする!


 まずは足を潰す為に狼を狙って殺す。騎手がいる所為か1人の時よりも動きが制限されている所を狙う。


 そうして狼を失ったゴブリンはゴブリンソードマンよりも鎧を着ていない分だけ弱い!


 何度か攻撃を食らったが、防御プロテクトのお陰で貫通する様な攻撃は食らわなかった。


 何とか敵を全滅させる事に成功した!といっても褒められた内容じゃなかった。騎手を殺すと途端に狼の動きが変わってやっかいになる。しかし、騎手を放っておく訳にもいけない。


 ジレンマだ。ベストは分からないがベターなのは最初に狼をできるだけ殺し地上に騎手を落とすか、落として動けない間に殺してしまうかのどちらかだ。

動けない間に殺せそうになかったら又、狼を狙えば良い。


 そして地上に落ちたゴブリンライダーはゴブリンソードマンよりも楽に殺せる。防御プロテクトがいかに大事か分かる場面でもある。


 ミアに粘着糸を床に撒いて狼の足を止めるなどの作戦もある。


 それと弓を使わずに魔法を使った方が機動力のある敵を相手にするには良いだろう。


 10分以上休憩しながら反省会をしていたので、もう一度各自防御プロテクトを掛ける。


 反省した点に気を付ける事にしてマップを埋める作業に戻る。


 暫く進んでいくと部屋のドアがあった。ドアノブやドアを調べると罠は無し。


 気配察知には敵の気配がする。ミアにドアを開けると同時に粘着糸を敵に直ぐぶつけられる様に支持をだし、エルサは接近戦になるからと近接戦に備えてサーベルを装備して貰う。ロングソードを抜いて扉を開けて戦闘だ!


 少し大きめの部屋の中にゴブリンライダーが6匹とゴブリンパーティーがいた。ゴブリンライダーはショートソードだけで無く槍や大きな金槌も持っている。


「第一目標ゴブリンメイジ!」


 俺は大声で言い、ゴブリンの混乱に拍車を掛けた。石槍ストーン・スピアでゴブリンメイジの周辺に棘が生えてくるイメージで使用する。


 発動したと同時にミアの糸がゴブリンメイジの首を切っていた。


 発動した魔法は周囲のゴブリンライダーを巻き込み3匹程騎手も含めて倒す。


 エルサはサーベルで狼を殺していった。


 十分もしない内に戦闘は終わった。ミアの粘着糸と何人か巻き込んだ糸の切断が冴え渡った戦闘だった。


 ドロップ品の中にスクロールと本が2冊合ったの。ドロップ品を全て回収して部屋の中を探索すると縄と宝箱があった。調べてみると開けると毒針が飛んでくる罠だった。


 罠の解除をして毒針を回収し、宝箱を開けてみる。本が5冊にスクロールが3本と槍が1本入っていた。


 エルサに回復魔法の毒消しを頼んでトラップの針を刺してみる・・・・・・毒耐性がMAXの俺でもくらっとめまいが治まらない程の強烈な毒だった。


 エルサが回復魔法を掛けてくれた。それで回復したが、毒耐性MAXであの威力というと普通は刺さった瞬間に即死の猛毒だ。


 これは管理者に手直しする様に言わないといけないなと思った。


 縄と宝箱を全てインベントリに収納し、通路に出る。


 そして探索を続ける。部屋を出て通路をマップで埋めていると、道に水路が流れて目の前を遮っていた。その先には行き止まりの通路があり、宝箱が置かれていた。


 重力魔法で全員無重力になり水路に向かって雷の雨サンダーレインを放つ。


 空から広範囲に雷が雨の様に水路に降り注いだ。小さな魚影から大きな魚影まで浮かんできた。


 それらを無視して無重力の俺達は水路を飛んで向こうの通路に渡った。


 宝箱だが調べてみると何も罠が掛かっていなかった。一応後ろから開けて視ると中身は足輪に本が5冊にスクロールが7本入っていた。


 それと、クリスタルガラスに入ったポーションが2本あった。足輪だけ鑑定して見たら自動的に100枠までドロップ品を回収してくれる足輪だった。


 急いで足に装着すると水路から大量のドロップ品が足輪に吸い込まれた。足輪の正式名称は自動ドロップ収集足輪と言うらしいけど面倒くさいので足輪で良いと思う。


 マップを埋めてみると正面の行き止まりにマップの壁の色が違っている箇所があった。


 壁と横壁、床などを調べると宝箱の下にスイッチが隠されていた。


 スイッチを押すと正面の壁が上に上がっていった。


 先に進む道が出来たので先に進む。


 すると大きな部屋に出た。皆で中に入ると真ん中にボタンがあった。


 罠かどうか調べてみてもよく分からない。


 皆に近接用の戦闘準備といつでも魔法を放てる様にしておくように言い、ボタンを押した。


 途端に出口に上から鉄格子が降りてきて、彼方此方でモンスターが湧き始める。モンスターハウスだ!


 敵が湧き始めて密集している所に火炎弾ファイヤーボールを打ち込む。


 それで何匹か殺せたが、敵は次々に湧き出してくる!このままじゃ不味いと思いながらも皆必死で戦闘をする。だんだん思考が鈍くなってくる。味方への指示も口で言うのがしんどくて途中からテレパシーを使用して指示していた。


 何の為に剣を振っていたんだっけ?とりあえず生きていくのに目の前の敵は邪魔なので切り捨てる。剣と一体になった感じがしてもっと戦える様な気がする。


 こうかな?いや、こうだと効率的な敵の倒し方を覚えて剣技が冴え渡っていく。


 元々剣技はレベルMAXだったが、それ以上に剣を扱えている気がする。


 敵は沸かなくなってから暫くして、全ての敵を倒し終えた俺達がいた。


 怪我はしているし、どんだけ敵の攻撃を受けたんだと言うくらいロングソードは酷い刃こぼれだったが、回復の泉の水を水筒から飲んだらふわふわしていた頭もしゃっきりした。


 他の皆にも回復の泉の水を飲ませて労る。


 最後の敵の遺体が消えドロップすると部屋に宝箱が出現した。罠を調べたが無さそうだったので後ろに回って開けてみる。


  本が13冊とスクロール20本に沢山の宝石と弓と同じ矢筒が2個出てきた。全てインベントリに仕舞う。


 ここで30分の休憩を取り、テレパシーで会話して過ごす。

 休憩が終わり、ロングソードもある程度マシになった所で探索の再開だ。


 この部屋に入った先に出口があるのでそれを潜るくぐる


 そうして暫く道沿いに行くと上に上がる階段が出たので上がってみる。


 上がるとポータルがあったので登録しておく。


 ここで今の状態を見るとロングソードは多少マシになったとはいえボロボロだ。


 エルサのサーベルも多少は欠けているとはいえ大丈夫かと聞くと自動修復があるので大丈夫だそうだ。


 ミアは糸で攻撃しているので大丈夫か。


 俺のロングソードの状態と鑑定していない宝物やドロップ品が大量にあるのでここで一旦安全地帯セーフティーゾーンへ戻る事にした。


 ポータルで安全地帯セーフティーゾーンへ飛ぶと家の玄関だった。




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