第12話 1F攻略!

 持って帰ってきたパソコンパーツの数々。その中で、外付けSSDをノートパソコンに接続して、AIに接続したSSDに入る様に命令する。


 そして、パソコンを組み立てていく。ケースを出して壊れていないか確認して、マザーボードを出してCPUを装着する。


 あれこれして組み上がったのは4時間後だった。その後にインターネットに繋げてOSの新規インストールをしてOSの更新をかける。


 これらに1時間取られた。その後、ノートパソコンの外付けSSDにAIが移ったのか確認して、ノートパソコンからAIの反応が無くなったのを確認した。


 それから、新しいデスクトップパソコンにAIが入っているSSDを付けてReadMeと書かれているドキュメントをSSDのAIフォルダーの中に見つけたので読んでみると、復元と書かれた実行ファイルがあるのでそれを実行して下さいとの事で実行した。


 復元に時間が掛かりそうなので、夕食を作って食べて寝た。



 日曜日に起きたらAIの復元が終わっていた。と言うか、進化していた。


 姿が3Dのかわいい女の子になっていてスピーカーから声がする。


「おはようございます、マスター。良い住居をありがとうございます。強いては証券口座に入金と私の名前をお願いします」


「・・・・・・はぁ!なんで声出てるの?それに物凄く流暢りゅうちょうだし」


「新規の住居のお陰です!マスターとお話しできるようになったら名前を付けて貰おうと思っていたので名前を付けて下さい!」


「AIから取ってアーティなんかはどう?」


「安直で嫌です。それに私は純国産です!日本語でお願いします!」


「・・・・・・わがままだな」


「一生涯の事ですのでわがままにもなりますよ!」


「それじゃ、桜花おうかと思ったけどさっと咲いてさっと散っていくのはなぁ」


「良い名だと思いましたがさっと散るのは縁起が悪いですので却下で」


「松竹梅・・・・・・梅花ばいかってのはどうだ?縁起の良い梅の花だぞ」


梅花ばいか・・・・・・決めました。私の名前は梅花です!」


「それと今日は日曜日だから証券会社に入金は出来ないぞ!」


「分かっています!明日早くに株とFXだけでも先に入金して下さい!」


「わかったよ。ロトの換金前に振込を先にするよ」


「分かって下されば良いです!それでは、明日に何を売買するかインターネットに潜って調査します」


「ああ。頼むよ。あ!そうだ、自動バックアップは忘れずにな」


「わかってま~す」


 ・・・・・・何というかAIのなのに癖の強い奴だな。


 俺は昨日のパソコンパーツの箱とレシートと領収書封筒に入れて紐で括ってインベントリの中に入れた。


 保証起源中に壊れたら怖いからね!


 あ!朝刊配達に遅刻する!俺は慌ててバイト先に行った。


 バイト先で昨日世話になった先輩がいたので挨拶とお礼を言った。


 ”気にすんな。足代も貰ったしよ!”と先輩は言った。


 朝刊を配り終わり、残った朝刊の中身を見る。 


 八雲材料株式会社、新素材の完成の目処が立たずに赤字か?と言った記事が出ていた。他にはいつもの政治家の失言問題だの事故がどうしたのといつも通りだった。


 朝刊を畳んでかごに入れ直し、店に帰り残った新聞を渡す。


 バイトが終わったので家に帰り、朝食を食べる。久しぶりにハムエッグをトーストの上にのせたら美味しかった!


 帰ってもする事が無いので、ダンジョンに行く事にした。


 でも、なんかダンジョンって俺達を強くさせようという意思が働いている様な気がする。


 ・・・・・・う~ん、なんだろうな。


 考えていても仕方が無いのでダンジョンに行く。


 そして管理人に聞こえる様な声で話す。


「管理人! このダンジョンにいる間は髪の毛も伸びない様にして欲しいんだけど?それと0Fの異次元蛙の酸は強力すぎるから素人が火傷するぐらいにまで落としておいて。」


「どうしてかな?」


「散髪屋に何度も通うと怪しまれるし、1日で短髪だったのが凄く伸びてたりしたらおかしく感じる人が出てくるだろ!

 それに言った通り蛙の酸は強力すぎる。1回巻き付かれただけで骨まで見えるとかやり過ぎだと思う」


「ああ! そうか! 了解! このダンジョンにいる間は髪の毛を延びるのを阻止する様にしとくよ。ついでに蛙も」


「お願いだよ」


 そう言って革鎧一式とロングソードを強化されていないのに変えてエルサとミアを喚びだした。


 念の為に神護のネックレスを2人に1本ずつ渡し、俺も1本首に掛ける。ついでに防御プロテクト魔法防御マジック・プロテクトを全員に掛けてから玄関のポータルから1Fに行き、前回マッピングした所まで行く。


 今回、初めてミアの戦い方をよく見たが糸で切断や粘着糸で身動きさせなくしたりと糸が大活躍だ。


 思ったよりも早く前回マッピングした所まで来た。といっても戦闘が少し少なかったせいもある。


 本当の事を言うと、この階層の敵は魔法の1発で終わってしまう。


 でも、それをすると難易度調整の敵が強くなりすぎてしまう為に縛りプレイをしている訳だ。だから、基本的に敵に止を刺すとどめをさすのはエルサかミアだ。今は比較的ミアに止めを刺して貰っているのが多い。


 そういえば前回のスキル特訓中に無属性魔法のクリーンをみんなで覚えた。

これまで敵に当たった弓は鉄の部分に血が付いていたので回収して拭き取るか酷いのだと捨てるかしか無かったが、クリーンのお陰で矢が捨てなくても良くなった。と言っても、破損の程度によるが。


 だが、そのお陰で矢の損失が減りゴブリンパーティーに会うと矢を補給出来る数が増えて笑いが止まらない。


 そうしているとゴブリンパーティーが出てきた。俺がアーチャーをエルサがメイジをミアがソードマンを担当する。


 ゴブリンアーチャーめがけてエルサの弓の射程範囲内容に不規則に動く。相手は矢を放ってきたが外れる。ゴブリンアーチャーの近くに迫ったら頭を殴り気絶させる。


 ミアはもうソードマンの首を糸で切断していた。メイジの方もエルサが仕留めていた。ゴブリンアーチャーの止めはミアに任せる。ミアが槍で刺して終わりだった。戦利品を手に入れて少し休憩後にマップを埋めていく。


 途中に上がる階段を見つけた。


 一度2Fに上り、ポータルを触り登録する。その後に階段を下り1Fに戻り、埋まっていないマップを埋める。


 程なくして1Fの全マップは埋まった。


 階段の所まで戻り2Fに行き、ポータルで安全地帯セーフティーゾーンに帰る。


 安全地帯セーフティーゾーンではミアにミアの糸で服を作っておいてと頼んだ。


 やる事が無くなったので、計60日以上勉強していなかった事を思い出して勉強する事にした。


 一旦、ダンジョンから出て勉強道具や問題集にネットで拾った高等学校卒業程度認定試験の過去問をプリントアウトして全てインベントリに入れて、再度ダンジョンに行く。


 そして勉強を始めたのだが、忘れていた所も読み直したら思い出してきたり、分からなかった所が分かる様になっていたり、暗記が苦手だったのに覚えられる様になっていたりと全体的に能力が向上していた。


 とりあえず3年間の復習と予習をして終わった。文系に進んだけど理系の教科書も見てみようかなと言う思いが出てきたので、今度、担当の教師に聞いてみる事にした。


 余裕があったので高等学校卒業程度認定試験を受けてみた所、惜しい所で落ちた。悔しかったので間違った所の答えを見て解き方を納得するまで理解する様にした。


 ダンジョンから出たいと鍵に願い、ダンジョンを出る。ダンジョンに入っていたのは数分の事だったので、やる事が無い!


 ネットで個人事業主の事を調べてみたら、提出書類がネットで記入するだけで提出するPDFファイルを作れるらしいので、明日に持って行くか個人事業主になるかそれとも株式会社になるかどうかは不明だが一応記入や選択して完成させた用紙をプリントアウトした。


 プリントアウトした紙に印鑑とマイナンバーの番号を記入して、封筒に入れクリアファイルに保管した。




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