第8話 1F攻略中です②
ノートパソコンを見ると、バーションアップしたのかAIが進化して、要求を出していた。
曰く、株やFX、仮想通貨の口座を開設して欲しいとの事だった。
そういえば開設していなかったなと思い、18歳で開設できるところを探せばそれなりにあったので、大手を選んで口座を開設した。
ID、パスワードの書類が届くまでに数日かかる様だ。
やる事をすませて時計を見ると、午後6時だったので、晩御飯を作り出す。
作り終わったら昨日のご飯をレンジで温めて大根とベーコンの煮物と一緒に食べて行く。
アカシャが話しかけて来た。
『ねぇ、この大根味が染みてなくて味が薄いんだけど』
――え! お前、俺の感覚もわかるのか?
『貴方は私なんだから、当然五感は感じるわよ』
――それじゃあ、最初に俺が死んだ時痛かっただろうに!
『そりゃもう、ものすっごく痛かったわよ!』
――悪い事したなぁ。すみません!
『かと言ってダンジョンにモニターとして入る為には仕方がない事だしね』
――そう言って貰えると助かる。
『辛気臭い話しは止め止め! ご飯を食べよう?』
――ああ! そうだな。
話を止めてご飯を食べる。晩御飯は何か少し苦い味がした。
◇
翌日に学校から帰って来ると、ホームセンターに行き水用のポリタンクを4つ購入する。
片手に2個ずつ両手で4個持ち、店から出る。店から出たら人気の無い場所に行きインベントリに収納する。
そして又ホームセンターに水用ポリタンクを4個購入し、人気の無い場所でまたインベントリに収納する。
2回も購入に行けば後は疑われるだけなのでここで止めておく。
エルサには0Fの泉をインベントリにあるポリタンクいっぱいに汲んだら1F階層を攻略しに行く事を告げる。
1Fに行く前に管理人に言っておく事があるので言う。
「管理人!1Fの敵が最初のダンジョンの敵として出てくるのは厳しいから、実際にダンジョンを作る時には0Fの敵を1Fにした方が良いぞ!」
「わかった~」
気の抜ける管理人の返事に”本当に分かっているのかな、こいつ”と思いながらも、まずは泉の水をポリタンク11個と水筒3個にいっぱいに入れて水筒1個以外はインベントリに入れる。
残した1個は100均で購入したウエストポーチ型のペットボトルホルダーに入れて何時でも直ぐに飲める様にしておく。
エルサと俺に無属性魔法の
1Fのマップで埋まっていない所に行くまでに3度の戦闘があったが、隠匿のお陰で一方的に蹴散らす事が出来た。
ここから先はマップにも載っていないので不意打ちにも気を付けないといけない。
足音を消す様に忍び足で歩く、エルサも俺を見てか忍び足で歩く。
曲がり角で100均で購入した二面鏡を出してそっと曲がり角に出し敵がいるか確認する。
赤いスライムがそこにいた。
二面鏡を仕舞い、強襲を掛ける。素早く赤いスライムがいた。鑑定するとレッドスライムと出た。レッドスライムに近寄って手で核を抜き取ろうとすると、
両手が熱くなる中、核を抜き取る。両手は見事に火傷のケロイドが出来ていたのでいたい手を我慢して水筒から泉の水を飲むとケロイドが治り、回復した。
ちなみにエルサはドン引きしていた。
そのまま探索を続ける。前方にゴブリンソードマン、ゴブリンメイジ、ゴブリンアーチャーのパーティが見えた。隠匿無しでエルサとの連携強化の練習にしようとそのままで行く事をエルサに伝えた。
まずはゴブリンアーチャーを
矢が俺に当たると思った瞬間に薄い膜に当たって跳ね返された。そういや、
ゴブリンメイジはエルサの弓によってもう倒されている。今、重要な敵はゴブリンソードマンだ。
ゴブリンソードマンに斬りかかるも相手も剣で受け止める。相手の剣を横に逃して相手の体制が崩れた瞬間、相手に隙が大きく出来たので切り捨てる。
片腕のアーチャーはダガーで俺の背後を刺し殺そうとしてくるが、その前に俺の剣を俺が前面を向いたまま脇から背後へと突き出し相手を貫いた。
戦い終わって、俺とエルサは反省会をしていた。
最初にどちらがどの獲物を狙うか決めておかなかった点が一つ目。
俺がエルサの弓の邪魔になるかもしれないとジグザクで相手に向かって行かなかった事で相手の弓や魔法が狙いやすかった点が二つ目。
お互いが信用出来ていない所為で動作の動きが悪かった事が三つ目。
探せば他にも出てくるだろうが、おおまかにはこの3つだと思っている。
一つ目は事前に決めておく事で解消されるだろう。
二つ目はこれはもう仕方が無い。相手の狙っている獲物の射線に入らない様に不規則に動くしか無いと思う。
三つ目はこれから信用を積み上げていく事で解決すると思う。
そういえば、ゴブリン達を倒してドロップを回収していなかった。
ドロップを回収すると今回は運が良いのかドロップ100倍の所為かゴブリンメイジとゴブリンアーチャーがいつものドロップ品の他に本とスクロールを落としていた。
ソードマンは魔石とショートソード以外何も無しだ。
鑑定すると、メイジの本は
考えた末、これらはエルサに使ってもらう事にした。ついでに余っているスクロールの身体強化、
その後も探索を続け、レッドスライムの核をエルサと一緒に
もしかして、経験値100倍、熟練度100倍、レアドロップ100倍ってパーティ皆に
ちなみにレアドロップ100倍は伊達では無く魔石の他にも本2冊とスクロール4枚が出ている。鑑定では本2冊が火魔法が2冊、スクロールが火耐性4枚だった。
火耐性のスクロールが4枚あるので既に火耐性を持っているのに使ったらどうなるんだろうと思って1枚使用してみた。
すると火耐性Lv1→2と火耐性が上がった!エルサに2枚俺にさっき使ったのも含めて2枚火耐性のスクロールを使用する。
火耐性がLv3になった。ついでにエルサに火魔法の本を1冊使用した。
ちなみに今回の探索で俺はLv9へ、エルサはLv6へ上がっている。
レッドスライムの他にもゴブリンパーティを5組倒したし、レッドスライムは10匹倒した。
1Fのマップも半分埋まってきたし、そろそろ帰ろうかという所でまたもマップの壁の色が違っている所を発見した。
その場所に行き、天井や壁、床に対面の壁を調べてみても何も無かったので色が変わっている壁を思いっきり蹴ってみた。少し壊れた。
成る程、これは壊すパターンだなと思いエルサと一緒に壁を壊していった。
壁の奥はまた通路になっていて、マップを見ながら通路を進むと今度は重厚な扉があった。
罠を調べて無いと思ったので扉を押し開く。すると中にミノタウロスとカーバンクルがいた。直ぐに扉を閉めてエルサと一緒にミノタウロスと戦闘だ。
ミノタウロスは大きな斧を持って振り回してくるので、俺は
エルサはその間に弓でミノタウロスに攻撃している。
なんか、弱い者いじめしている気分になりながらミノタウロスをロングソードで攻撃する。
結局、30分程でミノタウロスは死んだ。ボコボコにされて反撃出来ないまま結構生命力がある魔物だと思った。
ここからがボーナスタイムでカーバンクルを殺そうとするとエルサが”可哀想だから見逃しませんか”というので幸運を運ぶ宝石の事を言うと180度変わって”早く殺しましょう”と言ってサーベルで攻撃していた。
俺は土魔法の
とりあえずミノタウロスのドロップ品も含めて全てを回収して
後はお楽しみの宝箱だ。罠が無いか調べると無さそうだったが、念の為横から蹴って後ろに回って開ける。
すると、前の鍵穴から大きな針が飛んでいった。
・・・・・・しっかりと罠があったね。俺の調査も当てにならない者だと思ってステータスを見ると罠全般Lv1→2に上がっていた。
宝箱の中身を見たら、ミニチュアハウスに他多数だったので全て回収してインベントリに入れてポータルの所まで戻り
名前:
年齢:18歳(new)
レベル:9(new)
総合力:肥満ぎみ初心者+8
スキル:耐酸性Lv7、火耐性Lv3(new)、隠匿MAX、偽造MAX、マップ、剣術Lv5、身体強化Lv1(アクティブ)、硬化Lv1(アクティブ)、視力強化、聴力強化、
魔法:無属性魔法Lv7、時空魔法Lv7、風魔法Lv1、土魔法Lv1、水魔法Lv1、火魔法Lv1、精密魔力操作MAX、
召喚獣:エルサ(ヴァルキリー)(new)、
ユニークスキル:
召喚獣ステータス
名前:エルサ
種族:ヴァルキリー
状態:
レベル:6(new)
総合力:ルーキー+5(new)
スキル:
魔法:回復魔法Lv8、火魔法Lv1(new)、雷魔法Lv1(new)、
ユニークスキル:-
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