第7話 召喚獣?と日常回

 続いて、隠し部屋で倒したカーバンクルが残した宝石?と本を鑑定する。


 宝石の方はラッキージュエルと言う宝石で色にかかわらず幸運を呼び込む性質がある様だ。


 本の方はレアドロップ100倍と出た!


 カーバンクル・・・・・・幸運の魔物をむごたらしく殺してごめんなさい!

 早速、本の方は使わせて貰った。


 さて、残りは金色の召喚獣の召喚だけだ!やってみるか、召喚!そう決めて召喚を実行した。


 青と赤い光が飛び散り、魔法陣を作り出していく。そしてその上空に黒い穴が空いた。そこから人間の足が見えてきてゆっくりと綺麗な少女が降り立つ。


「私の名はヴァルキリーのエルサと申します。失礼ですが召喚主様でしょうか?」


「あ、ああ。召喚主の七市伸幸ななしのぶゆきと言う」


 その瞬間エルサとの間に何かが繋がった感じがした。


「あ!今、パスが繋がりましたね。と言う事はあなたが私のご主人様になるのですね。未熟者ですがよろしくお願い致します」


「あ、ああ。こちらこそよろしくお願いします」


――行き成り女の子が出てきて驚いた。しかも、物凄い美人だ。意識せずにいられるかな?


『女の子はここにもいるでしょ! まぁ、見れないし触れないけどね』


――ああ! それもそうだったな。相棒のイメージが強くて忘れかけてたよ。


『もう! 忘れないでよね! それにしても、この子何が出来るの?』


――聞いてみるよ。


「あのさ、エルサって呼んで良いかい?」


「はい。あなたの召喚獣ですのでお好きに呼んで下さい。ご主人様」


「エルサって何が出来るの?」


「私はヴァルキリーの種族なので戦いと回復魔法が得意です。武器は得意な武器も苦手な武器も無く万遍なくまんべんなく使えます」


「武器って今持ってるの?」


「インベントリの中に武器と防具は入ってますよ?」


「おっしゃ!それじゃ弓と魔法で援護してくれるかい?」


「かしこまりました。それではそうさせて頂きます」


「もう少し崩して喋っても良いんだよ?」


「はい。徐々に慣れてきたら崩れると思います」


「そうだな、徐々にの方が良いかもな!」


「はい!」


「それじゃ、今日の探索は終わったので明日から頼むね」


「わかりました」


「それじゃ送還するよ?」


「はい」


そうして俺はエルサを送還した。


――疲れた。


『相手がヴァルキリーだものね。神様にも数えられる種族よ!』


――相手が女の子でやっていけるかな?


『いけるかな? じゃなくていかないといけないの!』


――そうだな。そうなんだよなぁ。


『不安かもしれないけど頑張らなきゃ!』


――ああ! 何とかやってみるよ!


『がんばって!』


――それはそうと、召喚獣ってパーティー人数に入るのかな?


『パーティ-人数には入らないけど100倍の効果は受けるよ』


――ありがとう。


俺は今日はもうダンジョンから帰って休もうと思ったので帰還した。


――まぁ、バイトには行くんだけどね。



 翌朝、朝刊の新聞配達を終わって店に戻る前に朝刊を読んで見る。


 朝刊には一昨日のスキルに目覚めた人の事が書かれていた。


 いわく、千人に一人が何らかの能力に目覚めているだの、スキルを使った犯罪が逮捕されただのと書いてある。


 逮捕されたのは多分、喧嘩で相手に重度の火傷やけどを負わせたとあるから火魔法か酸の能力にでも目覚めたんだろう。


 その一方で重度の患者が奇跡的に少女が手を触れたら全快したとも書いてある。要は様子見をしている段階なんだな。


 朝刊を畳んで店に戻る。


 家に戻ったら学校へ行き、5時間目を早退させてくれる様に言わないといけない。


今日は未成年後見人の終了日だから自宅に弁護士が来るのだ。


 朝食後、着替えて学校へ行き”失礼します”と声をかけて職員室に入る。担任の教師を探すと直ぐに見つかった。


 担任教師の所に行き、本日5時間目以降は家の用事があって出られませんと伝える。担任教師も深い事は聞かずに”わかった”とだけ言った。


 その後の”如何したんだお前、そんなに痩せて。病気か?”と言う言葉は要らなかった。


 クラスに入ると朝が早かった為か未だ数人しか来ていない。


 ここでも俺の知り合いが話しかけてきて「お前如何したんだ! 物凄くやつれているじゃ無いか!」と声をかけてくる。


 俺は”ダイエットで運動と断食したらこうなった”と言った。


 クラスの話題は覚醒者の話でいっぱいだ。俺が倒れた事は既に忘れ去られているか、ダイエットで無理をしすぎたんだと思っている様だ。


 まぁ、3日で21kgも体重が減ったら俺もそう思う。


 4時間目の休み時間に帰った。


家に帰ってから、着替えて夕食の買い物に出掛ける。もう既にお買い得品は無いが、このスーパーなら見切り品ならこの時間に出して来るはず。


 見切り品で大根があったので、今日は大根とベーコンの煮物に決定した。


 帰りしなに宝くじ売り場の近くを通ると、アカシャが当たるから宝くじを購入しろと言う。


 禁忌図書館アカシックレコードでの予知かと思ってロト6とロト7を購入する。どちらもキャリーオーバーしていて、ロト6 は七億円、ロト7は史上最大の五十五億円だった。


 言われた通りロト6は2口、ロト7が7口言われた数字で購入した。

 


 そろそろ時間になりそうなので、家に帰ると車が止まっていた。


 約束の20分前だから、もしかして弁護士さんかと思い、中を覗くと弁護士さんが寝ていた。


 車の窓をノックして弁護士の雅令華みやびれいかさんを起こす。


 起きた雅さんは此方を見て一瞬不審な目で見たが、俺かも知れないと思ったのか聞いて来た。


「七市伸幸さんですか?」


「はい。そうです。ここでは何なので家の中のガレージに入って下さい」


「すみません。お願いします」


 雅さんは車をガレージに入れた。


 俺は雅さんを家の中に案内した。


 家の中に入ると少し暑かったので、冷房をかける。


 寒くないか聞き大丈夫との事なのでそのままの温度にした。


「お忙しい中来て下さってありがとうございます」


「いえいえ、此方も仕事ですから。早速ですが、今日で未成年者後見人が終了すると言う事でよろしいでしょうか?」


「はい。今日で18歳の成人になったので未成年者後見人から外れるなと思いまして」


「それでは此方に書類等を持って来ましたので、指摘する箇所に署名と印鑑をお願いします」


「わかりました」


 俺は指示通り署名や印鑑を押す。


 市役所や裁判所に提出する書類が書き終わったら通帳と今までの費用の明細をを渡して説明してくれた。

 

「通帳を返すと言う事は2ヶ月後までに裁判所に提出する書類は出来ているんですか?」


「はい。昨日は暇・・・・・・じゃなかった。時間があったので昨日の内に終わらせておきました。明日、裁判所に提出に行く予定です」


「早くて助かります」


「それではこれで失礼します」


そう言って雅さんは帰って行った。


 雅さんが帰ったので各種購入した道具類で未だインベントリに入れていないのをインベントリに入れる、


 ついでに思い出したのでインベントリから実験で使った熱い紅茶を取り出してみる。熱い紅茶は熱いままだった。


 これで時間停止か時間の進みが非常に遅くなっているかのどちらかだとわかった。


そこでふと思った。アカシャに聞いた方が早くね?と。


――アカシャ、インベントリの機能を教えて。仕舞うと時間停止するとかさ~。


「インベントリ?あれはスキルで入れれる数は無限で基本的には時間停止だけど個別設定で時間を早める事も出来たはずよ。その場合は仕舞う場合に任意の時間設定をすれば良かったはずよ」


――ありがとう!無駄な実験してたのわかって大助かりだよ。


「いいえ、どういたしまして」


 鍵に願ってダンジョンへ行く、そしてヴァルキリーのエルサを喚ぶ。


「お呼びですか、ご主人様」


「1Fに行くのにエルサのレベルアップをしようと思うんだが、召喚獣ってレベルアップするよね?」


「はい。召喚獣でもステータスやスキルもありますしレベルもございます。召喚主様なら召喚獣のステータスを見れますよ」


「そうなんだ。後で見せて貰うよ。スライムは核を潰すか核を抜き出すと死ぬんだけど、弓の他に近接用の武器って持ってる?」


「そうですね・・・・・・では、このサーベルなどいかがでしょうか?」


「あ、持っているなら良いんだ。それじゃ、その剣と弓を装備して0Fでレベルアップしよう!」


「そうですね。未だレベルが1なのでそうしてくれれば助かります」


 そして俺はエルサのレベルが3になるまで0Fでレベルアップ作業に取り組んだ。


 ・・・・・・まぁ、ついでにポリタンクや水筒にに泉の水を入れてインベントリに収納したりもしたが。





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