第6話 1F攻略中です①
ダンジョンから戻り時間を見ると時間は経っていなかった。
仕方が無いのでアカシャに炎や水、風や土等の属性魔法をどうやったら使える様になるか聞いてみる事にした。
――アカシャ、聞きたい事があるんだけど?
『何?』
――火水風土の属性魔法って如何すれば使える様になるの?
『伸幸はもう魔法を覚えてるよね。精密魔力操作で魔力発生の位置から体の出したい部分に魔力経路を伸ばして出したい部分に来たら出したい属性を思い出しながら魔法を使うだけだよ。基本的に魔法を使う時にはそうするだけね。要はイメージが重要になってくるの。同じファイアの呪文を使っても大きな炎を起こすイメージだと大きな炎が出るし、種火の様な小さな火をイメージすると種火の様な小さな火が出てくる訳よ。ただし、魔力量の大きさも関係するからね。小さな火のイメージに大きな魔力量を注いだら大火事になるから!』
――成る程。要はイメージと魔力量の問題なんだな。それで属性魔法が使えるか試してみるよ。ありがとう。
早速、風をイメージして魔法を発動させようとする。あと少しという所で発動に失敗してしまう。
それにめげずにイメージを固めて何度もやっていると不意に膜を突き破った感じがして手からそよ風が出てきた。
ステータスを見ると風魔法Lv1とあった。
朝の9時を過ぎたので未成年後見人になってくれている弁護士事務所に電話をかける。コール音3回で相手が出た。
「お待たせ致しました。こちら大島弁護士事務所です。お名前を教えて頂けますでしょうか?」
「お忙しい中、失礼します。
「承知しました。担当の弁護士のお名前をお伺いしてもよろしいですか?」
「たしか・・・・・・
「変わりますので少々お待ち下さい」
保留音が鳴る。3分程経ってから相手が出た。
「お待たせしました。雅令華です。そちらは七市伸幸さんで間違いないでしょうか?」
「はい。そうです。今回、電話したのは明日で私が18歳になるので未成年後見人の引き継ぎと市区町村役場に後見が終了した旨の届出を出して頂きたいと思い電話しました」
「そう。もうそんなに経つんですね。ご連絡の件、了解致しました。明日に伺わせて頂きたいのですが、何時頃が空いているでしょうか?」
「そうですね。午後4時なら空いていると思います」
「それでは午後4時に伺わせて頂きます。お体等の体調は大丈夫ですか?」
「はい。まぁ、何とか大丈夫です」
「そうですか。それでは失礼します」
「こちらこそ失礼致しました」
ふう、緊張した。あ! 明日のコンビニのバイト休むの連絡しとかなきゃ。
俺はこの後、直ぐにバイト先のコンビニに連絡して明日の休みを伝えた。
この後に通販で購入した痴漢撃退スプレーやゴーグル等が届いたが、これいるかな?
あの後、残りの水、火、土も出せる様になったが、出来る様になったのは3時間後の午後12時頃だった。
昼食を食べて、少し休憩してから痴漢撃退スプレーをポケットに入れてとゴーグルを頭に装備して2Lの水筒とその他購入した道具類をアイテムバックに入れて鍵を出してダンジョンに行きたいと願う。
無事にダンジョンについたので革鎧一式とロングソードを身につけてポーション類をインベントリに入れてポータルから1Fに行く。
IFのポータルのある大広間を
1Fを敵を警戒しながら進んでいくと、弓を持ったゴブリンとショートソードを持ったゴブリンに杖を持ったゴブリンが居た。(後で命名したが、それぞれゴブリンソードマン、ゴブリンアーチャー、ゴブリンメイジとした。僧侶の様なゴブリンが居たらゴブリンプリーストと名付け様と思った)
すかさずロングソードを抜きながらもう一方の手を相手に向けて
ゴブリンアーチャーが弓で狙ってくるのが分かっていたのでジグザグに動いて近寄っていく。撃ってきた矢は外れる!
ようやくゴブリンアーチャーの近くに来た。
ゴブリンソードマンが向かって来るので相手をせざる得ない。その間にゴブリンメイジが魔法を放とうとしていたのでそちらに剣を持たない方の手を向けて
上手くゴブリンソードマンを殺したので。ゴブリンメイジに近寄り剣を振るう。ゴブリンメイジは逃げようとしていたが、逃げ切れずに
一瞬の事だがずいぶん長く感じた。1階上がるだけで相手もパーティー戦を仕掛けてくるとは思わなかった。
一歩間違えると死ぬという思いが胸に刻み込まれた。
ゴブリン達の魔石を取り、杖とショードソードと弓と矢をインベントリに入れておく。
マップの埋まっていない道をひたすら歩く。すると、前方にさっきと同じ構成のゴブリン達がいた。
気付かれていない様だから隠匿を自分にかけて存在力を消す。そしてロングソードを抜き忍び足で近寄っていく。
ゴブリンメイジの所まで来てそのままゴブリンメイジの首をはねる。ここでゴブリン達は俺に気がついたが、戸惑っていて反応が遅い!
すぐさまゴブリンアーチャーの心臓を刺し殺し、ゴブリンソードマンはその時にやっとショートソードが抜けた所だった。
ゴブリンソードマンとの一騎打ちになったが、近接同士なら俺に分があると無理矢理納得させて切り込んでいく。
残念ながらショートソードを使って避けられた。
今度は此方がショートソードで斬りかかられる。
目で見えていたので避けると同時に引き戻したロングソードで相手の首を狩った。
戦いが終わり、先程と同じようにアイテム類を回収する。
暫く歩くとマップの壁の色が少し変わった。
もしかしてと色が変わった壁を調べていく。だが、何も見当たらない。どうしようかと思わず上を見ると上に良く見なければ分からないほど小さな色の変わった出っ張りがあった。
ロングソードの先で出っ張りを押してみると、マップの色が少し変わった壁が上に上がって隠し通路が見つかった!
隠し通路を通って行くと扉が見えて来た。扉やドアノブに罠がないか調べた所、ドアノブに開けようとしたらドアノブから毒針が飛び出す仕掛けがしてあった。
ドアノブにガムテープでロープを貼りロープを引っ張りドアノブを回す。ドアノブが回り扉が開いて毒針が飛び出す。
それらを無視して部屋に入って敵がいないか探すと隅の方に頭に宝石のついた小型のリスの様な魔物がいた。思わず鑑定するとカーバンクルと出た。
カーバンクル! 驚いて思わず無属性魔法の
魔物が死んだ後には、赤や青の宝石と本が一冊残っていた。それらを回収しインベントリに入れ部屋の中を探すと宝箱があった。
宝箱に罠がないか調べると、これにも毒針の罠が仕掛けられていたので、横から蹴り罠を作動させて後ろから開けた。
宝箱の中には各種ポーションが各2本ずつと金色のスクロールが入っていた。それらをインベントリに入れて保管しておく。
他に何か無いかと探したが何も無かったので今日の探索はこれで仕舞いにしてポータルまで戻ってポータルを起動する。
部屋に戻ってきたので今日の収穫の宝石類に本と各ポーションに金色のスクロールと前にあったスクロールを鑑定する。
各ポーションは毒は入っていなかった。金色のスクロールは召喚獣召喚のスクロールだった。
鑑定のスキルによると、このスクロールで召喚された召喚獣は主の下僕となり、主が死ぬまで忠実に付き従うらしい。
召喚したら途中で送還も出来るらしく、出し入れに便利な召喚獣が手に入るようだ。
20枚以上ある中レアのスクロールの中で技術系を調べてみようとして茶リボンを数えたら9枚ある。
1枚ずつ調べていった結果、身体強化2枚(アクティブ)、視力強化1枚(パッシブ)、聴力強化(パッシブ)1枚、硬化(アクティブ)1枚、
使い捨て魔法の赤色のリボンは火の魔法(小)4枚、雷の魔法(中)4枚、無属性魔法クリーンの魔法6枚だった。火と雷の魔法は合成室で合成して火の魔法(大)1枚、雷の魔法(特大)1枚になった。
――アカシャ、スクロールの使い捨て魔法に魔法名が載っていないんだけど?
『それは前にも言ったとおり魔法はイメージと魔力量が全てだから魔法にこれと言った名前は無いのよ。皆、分かりやすい様に付けるかもしれないけどね』
――それにしては無属性魔法でクリーンって魔法名がしっかり載っているのがあるけど?
『それは、管理者が絶対に必要だと思った魔法は前もって名前が載っているのよ。生活魔法にも同じのがあるわ』
――クリーンが絶対に必要な魔法?
『体を洗わなかったら体臭が凄い事になるわよ。それに排泄物の処理にも必要でしょうが!』
――あ! はい、何か分かりました。とても必要ですね。ありがとうございます。
・・・・・・とりあえず、余りを除いて技術系は習得してみる。
その結果、スキルが凄い事になった。
名前:
年齢:17歳
レベル:7
総合力:肥満ぎみ初心者+6
スキル:耐酸性Lv7、隠匿MAX、偽造MAX、マップ、剣術Lv5、身体強化Lv1(アクティブ)(new)、硬化Lv1(アクティブ)(new)、視力強化(new)、聴力強化(new)、
魔法:無属性魔法Lv7、時空魔法Lv7、風魔法Lv1(new)、土魔法Lv1(new)、水魔法Lv1(new)、火魔法Lv1(new)、精密魔力操作MAX、
ユニークスキル:
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