第4話 ギルバート帝王
「知ってる?明日、陛下帰ってくるらしいよ」
「えーっ!ほんと!?何ヶ月も帰ってこなかったもんね。じゃあ明日はお祭りかな。」
「しかも、ルピセナ帝国建国記念日と重なるから大騒ぎね!」
「あっリリーは陛下と会うのは初めてだよね。」
「うん‥」
(陛下との初対面楽しみだけど大丈夫かな)
「すごい。金色のカーペットだ。」
あのあと一日中陛下を迎える準備で忙しかった。
「みんなー陛下が見えてきたよー。」
(はっ!)
金色のカーペットの奥の大きな馬車から男の人が降りてきた。
(イケメン!イケメンだわ〜!)
陛下は、高身長、気品溢れる姿、そして何より!この整った顔立ち‥
(あれ?この方‥‥?…っ痛)
急に脳が張り裂けるような痛みに襲われた。と同時に、何か風景も見えた気がする。
「おいっ大丈夫か!」
「ゔっ」
倒れるって思ったら、目の前にさっき馬車から降りてきたイケメンがいた。
そのまま放心状態の私をそのイケメンは抱き抱えて病室に連れていった。
そして‥
気づいたらもう日が暮れそうになっていた。
(そのイケメンは抱き抱えて‥のところで、ラブシーンが‥!と思った方もいただろう。私もその1人だ。)
「あー!もう何であんなすぐ眠っちゃたんだろう!」
「寝てなかったらもっといい展開になってたかもしれないのにね。」
「うん。そう!ってえっ?」
後ろを振り返るとニヤニヤとしたあのイケメンがいた。
「まあ、よかったじゃん。もしあのままいい展開になってたら、多分君殺されるよ。」
次ー回リリー!絶対絶滅ー!
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