蛇足

 あるところに変わり者の魔王様がおりました。

 魔王様はアルバトールと呼ばれるトカゲと人間の”あいのこ”のようなお后様と同じくたくさんのアルバトールやトカゲ、カエルなどは虫類の配下達、それに何故だか人間の娘と一緒に湖のそばに引っ越してきて静かに暮らしておりました。


 魔王様は滅多に外に出ませんでしたが、近隣の村で困ったことがあるとアルバトールの配下と人間の娘を手伝いに寄越すのでした。

 村の人々も最初は偉大なる魔王と名乗る破天荒な彼やアルバトール、彼等を連れた娘に恐怖しましたがやがて言葉を交わし仲良くなっていきました。


今、黒いお城には時々村の人が野菜や花をもってへんてこな城主達とお茶をしに訪れるそうです。


おしまい




少年=魔術師=『魔王』=メルクト


老人=賢者ガンドルフ


魔王=老人魔術師=ドラゴンの実験でトカゲ人間にされた=メルクトの師の師→今は聖女アストリエの魂と同居している

数代連続で女性の魂と同居していたので大分女っぽくなっている。


魔王が滅ぼした国の王様≠今の王様

今の王様のご先祖


王様の目的 

魔王の呪いを解くためにメルクトの超常的な能力を求めた。


勇者sのその後 

メイザース君は王都につくと釈放、シュケルはリディを預けてさっさと逃げたので元気にやってると思います。


アストリエの今 

城に戻り魔王の記憶や感情に時々揺さぶられながら父や周りが暴走しないように目を光らせることにしたようです。萎れた王様に大人しくしていたらつけあがりやがってとブチ切れた様子に王様が泡を吹いて卒倒したとか。


リールのしっぽを切った理由

 村を追い出されたメルクト達は母が病に倒れ薬が必要でした。ガンドルフはメルクトの素質を見抜き薬を作るから付いてきなさいと本当はもう余命幾ばくもない母親からメルクトを引き離しました。ガンドルフは珍しいトカゲのしっぽを素材として収穫しますがメルクトは死んでしまいそうなトカゲを哀れみ連れ帰り治療します。

 結局その後材料を集め母のもとに戻ると彼女はガンドルフの目論見通り亡くなっていてメルクトはガンドルフの弟子になりましたが、これはメルクトが贈り物をもらう前で贈り物を受け取った後に師に会うこともなかったのでガンドルフにされたことを知ることはありませんでした。

メルクトは魔法で視力を得てまともに物が見えるようになってから爬虫類フェチをこじらせなんやかんや元気にやっていくことになります。


贈り物の効果

 ドラゴンの特性の一部を引き継ぎ非常に強い魔力機構が体内に構築されます。これにより細胞活性が安定化し、やがて老化が止まります。ドラゴンの外形に形質と体力、魔力が負けると、身体が肥大し鱗が出ます。

 更にドラゴン化が進行すると生殖能力が無くなり、ドラゴンの念話機構が発生すると他人の感情や強い心の声が聞こえてしまいます。ただし一定以上の知能レベルが無い生物との意思疎通はできないため長命のトカゲや亀の心は聞こえるもののネズミや鳥の心は分からなかったりします。虫やバクテリアの心が聞こえたら地獄ですね。

 やがて命を取り込めるようになります。この世界の命は失われると近くを漂い時間をかけて大地や他の生命に取り込まれていくので吸収が終わったり食べられていなければ蘇生できます。これを人為的に操作できるのがドラゴン化の一番ヤバいところです。大地を癒す行為はこの命の吸収を遅らせるためでもありました。


ドラゴンの繁殖方法

分裂。この世界のドラゴンは卵を持ちません。



ここまで読んでくれた方ありがとうございました。またどこかで

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偉大なるメルクト ね子だるま @pontaro-san

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