前のエピソード――第七話　終わりなき探求

「おい、起きろアーサー！」アームストロングの声が、アーサーの耳に響き渡った。彼は眠り込んでいた車の中で、眉を寄せながら叔父の声に反応した。

「昨日言った情報源に行って、オーグルのアジトの場所を聞いてきたんだ。今から襲撃するから、準備をしとけよ」と叔父は厳しい口調で告げた。

アーサーは車から降り、自宅に入った。タンスの引き出しから散弾銃とハンドガンを取り出し、再び車に戻った。叔父が運転席に座り、アーサーは助手席に座り込んだ。

「叔父さん、オーグルのアジトは具体的にどこなんだ？」アーサーは疑問をぶつけた。

叔父さんは険しい表情で答えた。「ここから約100キロ先、さっき通った森の中にある一軒家だ。そこがオーグルの巣だよ」

「わかった。でも、叔父さん、なんでオーグルを殺すんだ？」アーサーは困惑しながら問い詰めた。

叔父さんは一瞬の沈黙の後、重々しい口調で説明した。「オーグルは地球外の生命体なんだ。彼らは我々とは異なる存在であり、危険を孕んでいる。我々の家族を殺したのも彼らだ。だから、オーグルを排除するしかないんだ」

アーサーはさらなる疑問を抱きつつも、昨日の出来事の疲れがたたっていた。再び眠りに落ちると、彼の意識は車の揺れとエンジンの轟音に包まれていった。オーグルとの対決への覚悟を胸に、彼は再び眠りに身を委ねた。

アーサーは叔父さんに叩き起こされた。「ついたぞ、アーサ」と声が響く中、彼は周りを見渡した。そこには古びた一軒家が佇んでいた。その風景は今でもぞっとするほど陰鬱な印象を与えた。

「アーサー、オーグルが現れたら迷わず撃て、わかったか？」と叔父さんが厳しく言った。

「叔父さん、了解しました」とアーサーは答えた。

アーサーがドアを開けて一軒家に入ると、血生臭い匂いが鼻腔を刺激した。苦痛を感じそうになったが、彼は我慢した。

「アーサー、我慢するんだぞ」と叔父さんが不機嫌そうに言った。

アーサーは不機嫌な顔で頷いた。「分かりました」と口にした。

「俺は二階を調べる。アーサーは一階を探せ」と叔父さんは指示した。

叔父さんは二階へ向かって歩き出した。一方、アーサーはキッチンの方へと足を運んだ。そこには、豊かな髪とぼうぼうのあごひげを持ち、巨大な頭とふくらんだ腹、そして強靭な肉体を持つ大男が立っていた。

「これがオーグルか？」アーサーは驚きを隠せなかった。

彼は素早く持っていた散弾銃を構えたが、オーグルは驚異的なスピードで駆け寄り、アーサーを突き飛ばした。彼はキッチンの窓から外に転落してしまった。

衝撃で倒れたアーサーはすぐに立ち上がることができず、身体が痛みに苦しんでいた。オーグルは彼に近づき、容赦なく顔面を拳で殴り続けた。

「こんなまま死ぬのか」とアーサーは絶望を感じた。しかし、そのとき、叔父さんが二階から窓を通してハンドガンを投げつけ、大声で伝えた。

「アーサー、これを使え！」

アーサーは激しい殴打を受けつつも、地面に落ちているハンドガンを必死で手に握りしめた。痛みに耐えながら、彼はオーグルの腹部に三発の銃弾を放った。その瞬間、オーグルは撃たれた衝撃によって身体を引き裂かれるような悲鳴を上げ、場から逃げるように猛スピードで駆け去った。叔父さんは追いかけるために一目散にオーグルを追う。

アーサーは突き飛ばされ、拳で何度も何度も顔面を殴られた結果、次第に視界が暗くなっていった。苦痛と絶望が彼を襲い、徐々に意識を失いつつあった。最終的には、意識を失った彼は車の近くに倒れ込み、深い眠りに落ちた。