第二話 死に損ないの少女

黒崎は鬼たちとの戦いに集中していたが、突然後ろから金棒で殴られてしまった。激痛が走る中、回転式拳銃を構え、鬼たちに向かって発砲し続けた。


しかし、黒崎の攻撃にもかかわらず、鬼たちは動じなかった。彼らは困惑した声で言った。


「なんだ、こいつは何者だ?ただの人間じゃないのか?俺たちと同じくらいの耐久力を持っているじゃないか!」


黒崎も困惑しながら答えた。


「俺はただの人間だ。」


鬼たちはさらに混乱し、一人の鬼がつぶやいた。


「ジェネシスを使ったのか…なぜそんなものを使った?使ってはいけない…」


その時、鬼たちの眉間に突如としてレーザーポインターが照射された。数発が発射され、鬼たちは次々と倒れていった。


レーザーポインターの狙いは黒崎の眉間にも定まり、撃たれる寸前に彼は両手を頭上に上げた。


その瞬間、新たな疑問か頭に浮かんだ。なぜ自分が銃を使えるのか。そんな疑問が浮かび上がる中、黒崎の前には亡くなったはずの幼なじみ・橋本が現れた。彼女はレザージャケットを着て黒崎の前に立っていた。



橋本は笑みを浮かべながら手を口元に持ってきて話した。


「私が死んだって、誰から聞いたのかしら?そんなはずはありませんわ」


黒崎は答えた。


「両親からだよ。後で橋本が殺されて死んだと聞いたんだ」


「私は殺されていませんわ。むしろ元気なのよ!でもね、黒崎を殺さなくてはいけないの」


「何を言っているんだよ、俺たちは仲良いはずだろう?」


「仕方ありませんわ。私はワイルドハントの復興を目指しているのですから」


黒崎は即座に回転式拳銃を富江に向けた。

橋本は再び笑顔で答えた。

「そんなことで、私を殺せると思っているの?」


黒崎の心の中で感情の鍵が開かれた。怒りが湧き上がり、好奇心が煽られた。


橋本が何かを話そうとした瞬間、黒崎は回転式拳銃を数発撃ち、近づいては何度も殴りつけた。


黒崎の顔は喜びに満ちた表情となり、笑っていた。


楽しくて……楽しくて……しょうがない

何だ……この感覚は……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る