第二章 王都
第7話
あれから1時間ほど歩いたセイ。
王都の門も身分証のおかげであっさり通ることができた。
そして地図通りの場所まで来た。
思ったより建物が小さい。
そして近くにいた人に声をかける。
「犯罪奴隷を買いたいのだけど…」
「ああ、こちらです。案内しますね。」
兵士っぽくはあるが格好はラフめな人に案内され建物の中に入ったらすぐに地下へ下っていく。
「おい、お客様だ。」
「え!?あ、はいはい!お客様!どういった奴隷をお望みで?」
私を見て驚いた様子だったがすぐに商売モードに入り笑顔で接客を始めた大柄な男がいた。
もちろん武器は装備している。
「常識があり身の回りのことができる者と用心棒にしたいので実力がある者がいい。」
「そうですね、ではまず身の回りのことができる者からですね。こちらへ。」
今いる階からさらに一つ下がった場所に檻がいくつもあった。
「この階の者はお客様の条件に合っていると思いますよ。気になる者を言っていただければどういった経歴があるかをお教えしますね。」
檻の前を歩きながら一人一人見ていく。
そして一人の前で立ち止まる。
「気になります?えーっとこの者は…主人に毒を盛り捕まり、一度犯罪奴隷になり、再度買われた先でも主人に毒を盛りここに入ったと言う感じですね。まぁあまりおすすめは出来ません。仕事はできるようですが…作った食べ物に毒を入れられては…ね。」
「彼にします。」
「本当にいいんですか?こちらとしてはありがたいですが…一度買われてしまうと何が起こってもこちらは保証できませんが…。」
「問題ないよ。」
「そ、そうですか。…では…」
ガチャと鍵を開けた。
「おい、出てこい。大人しくしていろよ。何かあればすぐに戻すからな。」
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