第2話
セイ・レクチュアーは人間族、だがその昔天からの命を受け不老長寿となった。とされている。
実際のところはセイ自身もわかっていない。疑問に思ったその当時側にいた世話をしてくれた者に聞いたことを納得してしまいそれ以上は聞かなかった。
平穏でゆっくりとした時間が流れる…そんな状況がセイは好きだ。
セイの能力は数値化すると全て???となっている。
それぞれの生き物にはステータスというものが存在し、それを数値化して見ることができる。
セイも自分自身で確認をしたがなぜか全てが『?』だった。
なので数値化できないほどの能力だと思うことで納得した。
森の状況は何も変わってない。
むしろ生き生きしている。
確かこっちの方向に村があったから…そこで情報収集してみようかな。
40分ほど歩いたところでやっと森から抜けられそうなところが見えた。
「やっと抜けたー。」
「おい!お前、何をしている!?この森に入ることは禁じられているんだぞ!何者だ!」
槍を構え、鎧に身を包んだ兵士が大きな声でセイに怒鳴る。
その声を聞きつけて近くにいた仲間も集まってきた。
その数10人。
そして後から馬に乗って、すでにいた兵士達よりも立派な鎧を身にまとっている兵士が現れた。
「ルシウス隊長!こちらが不審な人物です!」
「わかった、私が直接話そう。…おい、そこの…少女。名前を言え。」
セイの姿を見て困惑している。
こんな少女が森の中から現れただと?にわかに信じがたいが…
「私は、セイ・レクチュアー。」
セイ・レクチュアーだと?どこかで聞いたことのある…
「こら、隊長に嘘を言うな。その名前は簡単に語っていい名前ではない。」
兵士の一人がそう言うとルシウスは思い出した。
そうだ、セイ・レクチュアーと言う名前は隣国の聖女の名前だ。
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