春香り 木漏れ日差すは 君しかり 天眩ゆけり 紛らはしき。

短歌。

春。

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 春の香りが増した今日、また君と同じ学校に行くことが出来た。学校への道は遠くなったけれど、木漏れ日の下で振り返った君を見て、顔を下に向けてしまった。君がそれを笑ったので、空が眩しかったんだ。そう言って、ごまかした。


 

 春のにほひの増ししけふ、また君と同じ学校に行くべかりき。学校への道は遠くなれど、木漏れ日の下に振り返りし君見、顔を下に向けにけり。君がそれを笑へば、空がまばゆかりけり。さ言ひて、紛らはしき。

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