罰ゲーム
罰ゲーム。
なんにしよっかな。……これが催眠術なんだったら、私も珠鈴みたいに、キスとかしたかもしれないけど、なんでもありとはいえ、これは罰ゲームなんだから、そんなことは流石に言えない。
……まぁ、私は最初から催眠術なんて信じてなかったし、催眠術だったとしても、そんなことは言わないと思うし。
珠鈴だって、私がただ、催眠術に掛かったフリをしてるだけだって知ったら、いつもみたいなことは言ってこないと思うし。
それはともかくとして、罰ゲーム、ほんとにどうしようかな。
「……胸、触ってみたい」
「えっ、ぅ、うん。い、いい、よ?」
……女の子同士だったら、こういう罰ゲームも別に大丈夫、だと思うし、私はそう言った。
昨日は、押し付けられはしたけど、私の胸ばっかり、珠鈴に触られて、私は全然、珠鈴のは触れなかったし。……余裕もなかったし。
そう思いながら、珠鈴が頷いてくれたのを確認した私は、ただでさえ近かった珠鈴に近づいて、恐る恐る、珠鈴の小さな胸に触れた。
昨日、押し付けられはしたけど、やっぱり、実際に触るのは全然違う。
小さいはずなのに、柔らかくて、ドキドキする。
「んっ、りっか……」
珠鈴も下着をしていないから、昨日の私みたいに、服の上から、固くなってきてる部分が浮かび上がってきている。
可愛い。
そう思いながら、私は昨日の珠鈴みたいに、その部分を摘んだりしてみた。
「ぁっんっ」
すると、珠鈴はそんな声を上げてきた。
そこで、思い出した。
これは、ただの罰ゲームなんだと。
……やば。触るだけって話だったし、普通に、それ以上するのは普通じゃない……ってのも今更かもだけど、普通じゃないし、私は直ぐに珠鈴から離れた。
「……もういい、かな」
そう言いながら。
……なのに、珠鈴は息を荒くしながら、私が離した距離を詰めてきた。
「り、っか、罰ゲーム、もう、おわるの?」
そしてそのまま、私に甘えるようにして、そう言ってきた。
……何、もしかして、して欲しいの? ……そんな可愛く、そんなことを言われたら、もっと触りたくなっちゃう。
「終わる」
でも、私は自分の気持ちを抑えて、そう言った。
……もし、そんなことをしたら、歯止めが効かなくなると思うし、そういうのは、付き合ってからがいい。……もう、一回しちゃったけど、あれは、違う。……珠鈴が、誘惑してくるのが、悪いんだ。……あんな、ベッドの中で、あんなことをされたら、誰でも、我慢なんて出来なくなるでしょ。
……ともかく、もう絶対、付き合うまでは、そういうことはしない。
そう思いながら。
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