もう、我慢なんてできない


 珠鈴は突然キスをしてきて、舌まで入れてきた。

 

「んっぁ」

「……り、っか、く、口の中、洗っただけ、だから」


 そんな言い訳、普通、通じるわけない。


「う、んっ。分かってる、分かってるからっ、もっと、綺麗にして?」


 私は珠鈴に向かって舌を少し出しながら、そう言った。

 こんな状況だから、おかしくなってる。

 それは、分かる。分かってる。でも、私は自分の体を止められなかった。

 珠鈴から、洗っただけって言ったんだから、いい、よね。

 

 そう思って、そう言うと、珠鈴は私がこんなことを言うなんて思ってなかったのか、一瞬、びっくりしたように少しだけ目を丸くして、私にキスをして、舌を入れてきた。


「んっ」


 そしてそのまま、珠鈴は私の胸の固くなってる部分も弄ってきた。

 ……もう、なんでもいい。……なんでもいいから、珠鈴、もっと、触って。


「り、っか、下、触……洗って、いい、よね」


 そして、キスをやめてきた珠鈴は、直ぐにそう言ってきた。

 だめ。だめ。そこだけは、だめ。

 そう思ってるのに、思ってるはずなのに、私は、首を縦にこくんとして、頷いてしまっていた。

 

「洗う、からね」

「ぁっ、みっ、すずっ」


 そう言って、珠鈴は巻いてあるタオルの中に手を入れてきて、私の大事なところを、触ってきた。

 タオルがある。だから、直接見られたわけじゃない。

 でも、私の一番大事なところ、珠鈴に触られてる。……珠鈴にいっぱい胸を触られて、キスまでされて、私の中から溢れでてきてたものまで、触られてる。

 珠鈴の手、ボディソープが付いてたし、元から、私のあそこが濡れてたなんて、気がついてない、よね。

 もし、気が付かれてたら、ほんとに、恥ずかしくて、死にそう。


「ぅぁ、み、しゅずっ、ぃっ」


 もう、我慢できなくて、一気に、気持ちいいのが昇ってくるような感覚になって、直ぐにそれが昇ってきた私の体はビクンっと跳ね上がり、力が入らなくなって、珠鈴にもたれかかった。


「り、璃花? だ、大丈夫?」


 大丈夫なわけ、ない。もう、羞恥心で、死にそう。

 ……絶対、珠鈴も、気がついてるでしょ。

 私が、なんでこうなったか。


「だい、丈夫」


 羞恥心でどうにかなりそうな気持ちを押し殺して、私はそう言った。

 そしてそのまま、なんとか、力を振り絞って、シャワーで泡を洗い流して、お風呂に足だけ浸かった。こんな状況で、お風呂に浸かるなんて、危ないかもしれないから。


 もう、上がった方がいいかもしれないけど、今、上がったら、このふわふわした気持ちが無くなっちゃう。

 今のこの、珠鈴のことしか考えられないような頭だから、いいんだ。

 今なら、珠鈴のことを、押し倒せる。

 もう、我慢なんてできない。……珠鈴が、体を洗い終えて、お風呂に浸かってきたら、押し倒す。

 そう、心に決めて、私は珠鈴が体を洗うのを見ながら、珠鈴を待った。

 私に見られて、珠鈴は恥ずかしそうにしてるけど、そんなの、知らない。

 珠鈴の方が、私に恥ずかしいことをしてきたんだから、自業自得、でしょ。

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