珠鈴とお風呂に入るのなんて、普通のこと?
待って、今、掛けようとしてる催眠術なんて、流石に想像出来る。……でも、それは、ほんとに、恥ずかしくて、おかしくなっちゃうから、やめて。
「璃花、恥ずかしいけど、私とお風呂に入るのなんて、普通のことだよね? 私に頭や体を洗ってもらうことだって、普通のことだよね?」
そんな私の想いは虚しく、珠鈴はそう言ってきた。
そして、珠鈴は催眠術の状態を解いてきて、お風呂が沸くまで、一緒にに待った。
「璃花、入ろっか」
そして、お風呂が沸いたところで、珠鈴は私の露出した胸を触りながら、そう言ってきた。
「う、んっ」
私は少しでも、珠鈴に胸を弄られる時間を減らそうと、恥ずかしかったけど、催眠術で、珠鈴と一緒にお風呂に入るのは普通ってことになってるんだから、珠鈴の言葉に頷いて、お風呂場に向かった。
「璃花、脱がないの?」
お風呂場に着くと、私はしばらく、固まってしまった。
こんな格好で、もう恥ずかしいのに、下まで珠鈴に見られるなんて、本当に、恥ずかしいから。
というか、珠鈴だって、脱いでないくせに、そんなこと聞いてこないでよ。
「は、ずかしい、から、あっち、向いてて」
一応、さっき催眠術で恥じらいを無くされた訳では無いし、私はそう言った。
タオルを巻けば、下は見られずに済むしね。
「珠鈴、の分のタオル、そっちにある、から」
「……分かった」
珠鈴は不満そうだったけど、頷いてくれた。
良かった。これで、下は見られずに済む。
そう思いながら、珠鈴があっちを向いてくれたのを確認して、私はさっさと服を脱いで、体にタオルを巻いた。
すると、珠鈴の方からも、服を脱ぐ音が聞こえてきた。
私はそんな音が聞こえた瞬間、更にドキドキしてきて、後ろを振り向きそうになったけど、珠鈴が見ないでくれたんだから、私が見る訳にはいかない。
そう、自分に言い聞かせて、私は珠鈴の方を見るのを我慢した。
「珠鈴、先、入ってるから」
「あっ、私ももう入るよ」
タオルが落ちないようにしながら、適当に髪を濡らした私は、いつも通り、頭を洗おうとして、思い出した。
そういえば、珠鈴に洗ってもらわなきゃダメなんだって。
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