一緒に食べない?

 目覚ましで目を覚ました私は、ベッドから起き上がって、歯を磨いてから、スマホを確認した。

 すると、今日は特にメッセージは着てなかった。

 ……メッセージを確認した後、一応、珠鈴がもしかしたら、昨日みたいに居るかも、と思って、家の前も確認したんだけど、流石に今日は居なかった。


 

 制服に着替えた私は、少し時間が経つのを待ってから、学校に行くために家を出た。

 

 そして、学校に着いて、教室に入ったんだけど、まだ、珠鈴は来てなかった。

 どうしたんだろ。いつも私より早く来てるのに。

 そう思いつつも、私は自分の席に座って、珠鈴にメッセージを送った。


【大丈夫?】


 体調が悪いとか、用事なら、まだいい。でも、学校に来る途中に何かあったのかもしれないし、心配だから。

 ……もし、体調が悪くて家にいるんだったら、学校が終わったら、お見舞いにでも行こうかな。


 そうやって、学校に来る途中に何かがあった訳では無いだろうと思いながら、返信を待とうと思ってたんだけど!直ぐに返信がきた。


【ちょっと風邪っぽいから、学校は休むけど、大丈夫だよ】


 風邪……私が昨日、帰りにキスをしたから、色々考えさせたせい……かな。

 ……いや、仮にそうだとしたら、そんなファーストキスみたいな反応しないでよ。とっくに奪ってるじゃん。

 まぁ、仕方ないのは分かるけどさ。……催眠術ありの無理矢理(珠鈴がそう思ってるだけ)するのと、催眠術を解いた状態の私にされるのとじゃ、変わってくるか。


【学校終わったら、お見舞い行く。欲しいもの、ある?】


 コンビニで買えるものだったら、全然買っていく。


【璃花】


 そう思って、送ったメッセージの返信を待ってたんだけど、何故か私が呼ばれた。


【何?】

【来てくれるだけで充分だよ。ありがとね】

【ん】


 珠鈴がそれでいいなら、いいや。

 そんなことを思いながら、私はスマホを閉じようと思ったんだけど、珠鈴のトーク画面を閉じると、桜井とのトークが見えた。

 そういえば、珠鈴、今日休みなんだし、一緒にお昼ご飯、食べれるかな。

 この前は誘ってくれたし、私も、誘おう。


【今日、お昼、一緒に食べれる?】


 ……いや、食べれる? じゃだめだな。なんか、桜井相手だと強要してるみたいに感じる。


【今日、お昼、一緒に食べない?】


 ……こっちの方がまだマシ、かな。

 そう思って、私は打ち込んだメッセージを桜井に送った。


【食べます】


 すると、直ぐに既読が着いて、そんな返信が返ってきた。

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