第4話
近所の通報で刑事が駆けつけていた。
可奈子は現行犯で手錠を掛けられていた。
可奈子は取り調べを受けていた。担当の刑事は近藤隆と名乗っていた。
近藤は「何で殺したんだ?」と聞いてきた。
可奈子は「私は殺してなんかいません。私は女子高生で学校の鏡を見ていたら急に鏡の中に吸い込まれていってピンクのナース服の女性に過去か未来を選びなさいって言われて私は未来を選んだだけです。信じて下さい!」と可奈子は強めの口調で話していた。
近藤刑事はイライラしていた。「そんな話信じるわけないじゃないか、君は女子高生じゃない大人の女性25歳の岡田可奈子だ!なぜ西島信明を殺したんだ!」と近藤はバンッと机を叩いた。
近藤は他の刑事に可奈子の事を話していた。
「自分は女子高生で鏡の世界から未来に来たと話している。殺した覚えはないと、ずっと言っている。頭がイカれちまったのか?」
「まあ、そうでしょうねぇ」と他の刑事も頷いていた。
その夜独房で可奈子は泣きながらブツブツと独り言を言っていた。
「私の未来って、こんななの?だって私は女子高生なのよ、あの鏡に戻れれば助かるはず…だって私は女子高生、人なんか殺してなんかいないよ~」
その時独房の電気が消えた…
完
鏡の中 浜田まひる @mahiru8
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