第2話 第一回人類滅亡会議 Scene2

ことの発端は、500年ぶりに下界を視察したアマテラス様(あまちゃん)のこんなひと言でした。


あまちゃん:

「あーーー。なんか久々に下界覗いてみたけど、いろいろとやばくない?炎上?ひきこもり?オレオレ詐欺?しばらく見ない間に、どうしたの人間。混沌過ぎじゃない?なんなゴチャゴチャしてるし一回リセットした方が良くないか?」



どうやら、アマテラス様は久々に下界に降りた際あまり良い思いをしなかったそうだ。



づめ子:

「わっかるぅー。 え、じぁ 処す?処しちゃう?ラグナロクいっちゃう?」



ツクヨミ:

「あまちゃんもずっと引き込もってたもんね。まぁ、良いんじゃない?滅ぼしちゃって。」



あまちゃん:

「オイっ。 『も』  をつけるな!別にワシは、ひきこもってなどおらんわ!ただ、ちょっと疲れたから部屋に籠もっておっただけじゃ。ご飯と厠の時とか普通に部屋から出てたしな!」




づめ子・ツクヨミ:

(いや、それ。ひきこもりやんけ・・・)




あまちゃん:

「ってか、二人ともちょっとドライ過ぎない?自分で言っといてなんだけど、なんかもうちょっと愛着とか無いんか?!」




づめ子・ツクヨミ:

「「愛着ねぇ〜〜〜。」」



ツクヨミ:

「人間は、技術の進歩と引き換えに大切なモノをうしなっている。」

「良く知らないけど。」


づめ子:

「SNS炎上、SNS炎上、SNS炎上。イイネ。チョベリバ。タピオカミルクティー。」

「良く知らないけど。」



そう。彼女ら3人は、言うほど現状の世界について良く分かっていなかったのだ。



あまちゃん:

「これは、生かすも殺すも一度しっかり審議する必要がありそうじゃのぉ。」






その後、各地の神々にアマテラス様より書状が送られることになった。


内容としては、

『人類の行く末を一度しっかり考えてみようかと思います。よって【人類滅亡について考える会議】を執り行う運びとなりました。皆様奮って参加して頂ければと思います。どうしても、参加出来ない場合は、同封します委任状に必要事項を記入のうえ返信お願い致します。人類のこれからについて皆で熱く語ろうではありませんか!    最高神こと太陽の神。天照大御神。』









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