第75話 パインへのお土産
ファミリアの屋敷に戻ると、真っ先にパインの工房へ向かったけど不在。ダンジョンから戻ってなかったので、着替えてからサロンで帰りを待つことにした。待ってる間に、竜玉の解析を
『竜玉なんだけどさ、膨大なエネルギーを活かす方法を考えてくれない?』
『了解、思いついたら報告するよ』
『ありがとう』
「身体を真っ二つとかさ、普通は逃げるよ?」
「アニーの言う通りだよ。その状況で戦闘継続とか死んでたかも知れないんだよ?」
「全くです。勝てたから良いものの、ハルカ様はもっと身の安全を最優先に考えてください」
アニエラ、エリカ、トラパーネの3人に立て続けて注意をされた。私が頭を下げて謝っていると、ダンジョンでの食材確保から、パイン達が戻ってきたので声をかける。
「お疲れ様!」
「ただいま、
「ありがとう。それよりお土産があるから工房へ行こう」
パインも
「へへっ、これが
「えっ、素材が判ったんですか?」
竜牙が素材の1つだと教えると、驚きながら素材のことを聞いてきたので、全てが判った訳ではないと伝えておいた。
「たまたま鑑定をしたら、素材の1つだと出ただけで全ての素材は判らないの」
「そうですか。それでも1歩だけ究極の金属に近づくことができましたね!」
パインの表情はとても明るかった。究極の金属に少し近づくだけでも嬉しそうなので、なんとか全ての素材を集めてあげたいと思ったの。
竜牙をパインに渡した後は、パイン班の討伐報告を聞く為にサロンへ戻ったの。
魔法銃は甲殻にも有効だと聞いたけど、頼り過ぎると武器を使った攻撃が疎かになるので、使い過ぎに注意することになった。ニーニョズ全員に魔法銃を持っているので、次はエンプレアードにも完成次第渡すようにパインに頼んでおいた。
一通りの報告が終わると、
『ハルカ、竜玉を使い方なんだけど、吸収すればさらにステータスの底上げになると思うんだ』
『私が使うよりファミリアのエネルギーとして使う方が良くない?』
私はファミリアで使うことを考えていたので、否定的な返事をすると、トラパーネが会話に割り込んできた。
『ハルカ様の強化こそが最優先です』
『『そうだよ!』』
アニエラとエリカも続いたので、信頼する眷属と
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