第71話 アレとの遭遇
速度をあげて
「ゴガァアアー!」
「あの煩い
トラパーネは前を飛行する1体に狙いを定めたようなので、戦いが終わるまでは、私が傷付けずに押えることにした。
「「OK!」」
「倒すまでは私が押さえておくから、戦いを見ててもいいよ」
トラパーネは大剣を抜くと同時に姿が『パッ』と消えたかと思うと、
『ズバッ!』
「ゴァーッ」
「あははっ、痛いのかな〜?まだまだ序の口だからね~」
それでも痛みに耐えながら、背後にいるトラパーネに向かって体を反転させて、刃のような翼で切り裂こうとする。
『シュパッ!』
『パッ』
しかし、翼は切り裂くことなく空を切る。トラパーネは
『グシャッ!』
「ゴッ……」
「あははっ〜、パインが作った大剣の斬れ味はすっごくいいよぉ〜」
エリカは高らかに笑うトラパーネを見ながら、アニエラに話しかける。
「ちっ、簡単に殺ってくれるね……。アニー、あたいらも負けてられないよ!」
「うん、私もあれから強くなってるもん!」
「じゃあ、後は任せるよ」
「「OK!」」
私は2人のもとへ向かって
2人は戦闘開始と同時に左右に分かれて、どちらか一方が隙をつく作戦をとる。エリカが鞭の届くギリギリの距離から鞭を振って牽制して、注意を自分に向ける。
『パシ、パシッ!』
「ゴアッ!」
頭に軽い打撃を受けて苛つく
「全力でいくよ!〚
双剣に血魔法を纏わせてから
『スパッ!』
「ゴルァ!」
決して深くはないけど、硬い鱗を切り裂くことができた。以前は弾かれた刃が届いたことで、十分に戦えると思った瞬間、8階層にあり得ない気配が現れて、その場に居た全員の背筋に悪寒が走った……
『ハルカ!ヤツが現れた。直ぐに退避だっ!』
そう、アレが現れたのだった……
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