第21話 子供達と竜門へ向かう
アグリとベルジュは朝の農作業をしてるので、クテュールとメドサンが、土壁に設置した的に向かって魔力銃を発射していた。
『バン、バン、バン!』
的の中心とまではいかないけど、直径30cm程の的を確実に捉えていた。たった1日でここまで上達するなんて、
「ハルカ様、的に当たるようになったんですよ。これならダンジョンへ行けますよね?」
まだまだ、動かない的で練習してるだけなので、実戦には早いと思えたんだけど、ダンジョンで魔物を相手に射撃の練習をした方が、案外いい結果になるような気がした。『実践に勝るもの無し』なんて言うからね!
「そうだね。全員を連れて行く事はできないけど、2人ずつ順番に
「本当ですか!アグリとベルジュが戻って来たらジャンケンで2人を決めますね」
「うん、夕食の時に教えてね」
目を輝かせながら返事をするメドサンの頭を撫でると、『コクッ』と頷いてから射撃の練習へと戻って行った。
(明日は誰とダンジョンへ行くのか楽しみ)
そして、夕食の時間になるとメドサンとアグリが、『ニコニコ』しながら食堂へやって来たので、教えてもらわなくても誰がダンジョンへ行くのか判った。少し遅れて無愛想な表情の2人がやって来たところで声をかけた。
「明日の参加者はメドサンとアグリなんだね。明後日はクテュールとベルジュを連れて行くから、そんな顔をしなくても良いよ」
「「はい……」」
その後は、
そして、翌日になり
転移魔法陣を使って5階層に着くと、2人に簡単な説明をしてから討伐を開始する事にした。
「ここが
「「はい」」
2人が元気よく返事をしたところで討伐訓練を開始したのだった。
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