第59話 現地調査③
引き続き3人でファミリア移設に適した場所を探してると、トラパーネから〚以心伝心〛で連絡がきた。
『ハルカ様、大きな川を見つけたのですが、あまり綺麗な川ではないので、飲料用に使えない場合はボツでよろしいですか?』
『一応は確認するよ。水に関しては豊富な水量なら飲料分は浄化すれば問題ないからね。直ぐに転移するから待ってね』
『かしこまりました』
眷属とは血晶石により血の繋がりがあるので、意識するだけで居場所が判るので、直ぐにトラパーネの隣に転移する。
「お待たせ!」
「ハルカ様の転移は本当に素晴らしいですね」
「まぁ、パーネの〚空間魔法〛のおかげだよ。スキルをコピーしてなかったら、転移は出来てないんだからね」
「役に立てて良かったです。それと先程伝えた川はこれなんですけど、水量は十分だと思いますがかなり濁ってるんです」
「この程度なら浄化出来ちゃうよ!後は周辺に菜園と果樹園が持ってこれるかだから、その辺りをチェックしようか」
「はい」
先ずは菜園は平坦な土地が理想だ。今の菜園は50,000㎡だけど将来的には倍以上にしたいと思ってる。2人で計測してみると約80,000㎡なので、少し手狭かな?果樹園は20,000㎡でこれも倍以上にしたいと思ってる。こちらは多少の勾配等は問題ないので目測だけで5倍くらいの土地があった。現地調査初日に、これほどの場所を見つけられたのは僥倖だね。
「この場所はキープしておこう。
『了解。確かにかなり良い場所だね』
「今日はこれくらいで終わろっか?今日は大量のオーク肉を手に入れたからさ、盛大な肉パーティーをしようよ!」
「アニーが大喜びしそうですね」
トラパーネの事を『おふざけキャラ』だと思ってた。
「ねぇ、パーネは
「私はハルカ様に敗れて改心しました。なので今の私が本来の私になります」
「あの頃に戻りたいとは思わないの?」
「ハルカ様を崇める今は心が満たされてるので、あの頃に戻りたいとは思いません」
「そっか、無理をしてないならそれで良いよ」
「お気遣いありがとうございます」
少し気になったけど、本人が今の状態で良いと言うなら無理強いはしない。
話が終わった後は、アニエラと合流してからファミリアへと帰って、オーク肉で盛大な肉パーティーをすると、トラパーネの言った通りにアニエラは大喜びして弾けていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます