第50話 今後の対策②

 その場に居た全員が驚いてたけど、気に留めずに話を進めていく事にした。


「そんな訳で、今から転移魔法陣を披露するからさ、ちょっと用意してくるね!」

『「う、うん」』


 私はみんなの転移先となる、麓のダンジョン7階層の入口へ転移する。


「どうせ鎧蟹アーマークラブの肉塊を集めに来るからここで良いよね。刻印っと!」

『バチバチッ!』


 貴重なタンパク源を確保する為に頻繁に来る事になるであろう7階層に、転移魔法陣を設置してからファミリアへ戻った。


「ただいま、転移魔法陣を設置するから専用の部屋を作るね〚部屋ルーム〛!」


 これから転移魔法陣での移動が増える事になるので、地下に専用の部屋を作っておいた。下へ降りる為のサークルがあるので、手招きをして全員をサークル内へ呼ぶ。


「みんな、サークルに入ったよね?ゴー!」


 適当に魔力を流すとサークルが下降する。


 サークルが地下に降りたので、サークルから離れると上昇していって独立した部屋となる。大丈夫だと思うけど他の者に転移魔法陣を使用されても、私の魔力以外ではこの部屋から出れないように、保険程度のセキュリティーを仕掛けておいた。


「これからはこの部屋を転移魔法陣専用の部屋にするね。じゃあ、転移魔法陣を設置するよ!」

『バチバチッ!』


 麓のダンジョン7階層へと転移する魔法陣を設置する。


「使い方を説明するね。この転移魔法陣は2人ずつで使えるからね。先ずは私とアニーで移動するから後に続いてね!」

「「OK!」」


 最初に私とアニエラ、エリカとトラパーネ、パインとルカが順番に魔力を流して、転移魔法陣から麓のダンジョン7階層へと転移した。


「凄いよハルカ!本当に転移出来たよ!」


 アニエラが大喜びしていると、続々と転移してくると各々が驚いていて私の元へ近寄ってきた。


「本当にハルカにはビックリだよ!その頭はどういう構造なんだよ」

「神と肩を並べるハルカ様なら当然なのです」


 エリカに続いてトラパーネが褒められた後は、転移魔法陣の使い勝手を体験したみんなに質問をする。


「これなら取引が出来そうでしょう?」

「使用者限定が出来るのなら、問題なく使えると思います」

「あたいもルカと同意見だよ。例えヤリテールが嗅ぎ付けられても、転移する事が出来ないなら安心だよ!」

「近いうちに魔法鞄マジックバッグも完成させるから必要な物の入手は問題ないね」


 ルカとエリカの返事の後は、みんなが頷いてたので賛成という事だね。魔法鞄マジックバッグも近々完成するし、これで直近の食料問題はなんとかなったけど、まだまだ自給自足には程遠いので別の調達手段も考えないとね。

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