第35話 久しぶりのファミリア
今回の目的である煌晶石は採集は出来たので、巨大迷路を踏破したタイミングでファミリアへと戻る事にした。
「戻るって事はこの迷路を通るんだよね?攻略してる時は楽しいけど、帰るとなると面倒だね」
アニエラの言う通りで、迷路って行きは良いけど帰りは面倒だと思ったの。だけど、私は試したい事があるのでその事を3人に伝えた。
「その事なんだけどね。空間魔法で巨大迷路の入口まで転移が出来ないかなって考えたの。ぶっつけ本番になるけど試してみる?」
「「えっ?」」
『ちょっ、ハルカ?』
アニエラ達と
「目で場所を決めて転移って言ってたけどさ、結局は転移する場所をイメージしてから、空間魔法を発動させて転移してるんだよね。それなら巨大迷路の入口をイメージすれば転移可能だと思うんだよね」
『なるほどね。本当にハルカの思考は僕の遥かに斜め上に行くね。目で確認と言われればそこで止まってしまうよ』
「どうする試してみる?」
「「やろう!」」
「OK!みんな私に触れてね」
全員が私に触れた所で、私は巨大迷路へ入る前の場所をイメージをしていく。明確なイメージが出来上がった所で空間魔法を発動させる。
「行くよ!〚空間魔法〛発動、転移!」
『シュッ!』
『シュン!』
空間魔法を発動させると身体が一瞬『フッ』と軽くなったと思ったら、目の前の風景が変わった事に気付いた。
「おっ、ちゃんと巨大迷路の入口の前だね」
「はははっ、本当にハルカと一緒に居ると驚かされる事ばかりだね」
エリカはそんな事を言いながら私の頭を『ポンポン』して褒めてくれた。続いてアニエラは真正面から抱き着いてきたので、受け止めるとそのまま後ろに倒れた。
「こらっ、そんなに強くするとっ……」
アニエラに怒ろうとすると、そのまま口を塞がれた。
「むぅむぅ~」
「ぷはぁ〜、ハルカ凄いね愛してるよ〜」
そんな事に言われると怒る気も失せて、笑顔になってしまうよね。
「うん、ありがとう。私もアニーを愛してるよ」
そんな私達のテンションに驚きながらも、トラパーネは魔力消費が気になったみたいで、心配そうな顔をして話し掛けてきた。
「ハルカ様、お体は大丈夫ですか?かなりの魔力を消費されたのでは?」
「距離はあまり関係ないかな?イメージが出来れば大丈夫みたいだね。そんな訳でファミリアまで一気に戻るよ!」
「「おぉーー!」」
この後はファミリアにある私達の部屋をイメージしてから、空間魔法を使って一気に転移して無事にファミリアへと戻る事が出来たの。
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