第22話 vsスカル系アンデット

 悪姫 ディアドラやエリアマスターの話が終わったところで、アンデットエリアの攻略を再開して先へと進んだ。


 アンデットは煙が出てから現れるので感知が出来ない。まぁ、『ボワッ』という音と白煙が見える訳で感知は不要なんだけどね(笑)

 それでも魔物も現れるみたいだから、私が〚振動感知バイブサーチ〛を並列思考セレブロは〚音感知サウンドサーチ〛を発動させながら進んで行った。


『ボワッ、ボワッ、ボワッ』


 突然、前方に2つ後方に1つの煙が出た。

 煙が消えていくとスカルナイト2体とスカルメイジ1体が現れたので、私は指示を出してアンデットを迎え討つ。


「前のナイトは3人に任せるよ!私はメイジを殺るからね。挟み撃ちだから触れないからね」

「「OK!」」

「かしこまりました」


 私は扇を両手に持ってメイジに向うと、既に杖を振って魔法を発動させるところだった。


『ボン!ボン!』


 火球ファイヤーボールが連続で飛んでくる。下級アンデットで複数マルチを使えるなんて楽しませてくれるね♪

 私は左手の扇に水魔法を纏わせてから、扇を仰いで火球ファイヤーボールを相殺する。普通なら驚くだろうけど、ガイコツなので表情が全くない。私は右手の扇をスナップを利かせてメイジへ投げると、回転した扇が首を襲うけど杖で弾かれたけど、メイジが弾いた勢いで腕が上に上がって隙が生まれた。


「想定通り!こっちが本命なんだよ〜」


 私は〘無限収納〙から鞭を取り出し炎を纏わせてから鞭を振るうと、隙だらけのメイジの頭を貫くと骨が崩れ落ちた。


『パラパラ……』

「討伐完了!向こうはどうかな?」


 剣を持ったナイトにはトラパーネが、槍を持ったナイトにはアニエラとエリカが対峙する。


 トラパーネは土魔法で石弾ストーンバレットを発動させてから〚空間魔法〛で、背後からナイトの足を撃ち抜くと、膝から崩れ落ちたナイトの頭に大剣の一撃を入れて瞬殺した。


「あははっ、アンデット『パラパラ』って崩れるの面白い〜♪」


 トラパーネはアニエラと同じでバトルジャンキータイプみたいだね(汗)


 アニエラとエリカの方は、アニエラが石弾ストーンバレットで先制するとナイトの巧みな槍捌きで弾かれる。


「足元がガラ空きだよ!アニー行くよ!」

「OK!私が決めちゃうよ〜♪」


 目の前に意識を集中したので、エリカが足元が疎かになった隙を見逃さず、鞭でナイトの両足を絡めて引き倒すと、アニエラの双剣がナイトの頭を斬り砕いた。

 

 2人のコンビネーションは安心して見られるね。それぞれが倒したアンデットの魔石を回収して、私の〘無限収納〙へと収めた。


「はい、お疲れ様〜♪」

「あ〜、早くデス系と戦いたいね〜♪強いんだろうな〜♪ワクワクするな〜♪」

「デスナイトは武技を使うから強いんだよ〜♪」

「おー!ハルカ!早く進もう!」

「ハルカ様、私も早く進みたいです!」


 その後は、バトルジャンキー2人に急かされながらアンデットエリアを進んで行ったの。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る