第21話 悪姫ディアドラ
スカルナイトとの戦闘を終えて、魔石を回収してるとエリカがトラパーネに声を掛けた。
「パーネ、今のがこのエリアでは最弱クラスなのかい?」
「アンデットはさっき説明したけど、スカル系とデス系しか居ないからアンデットでは最弱だよ。でも魔物にはスカル系より弱いのが居るよ〜」
「そうかい、そう考えるとデス系ってのは、かなり強そうだね(嬉)」
「このエリアのマスターは【ドワイト】って言うんだけど、昔はどこかの国の大将軍って言う仕事をしてたんだって、悪姫【ディアドラ】様にの虜になっちゃって仲間になったらしいよ」
トラパーネは聞いてない事を『ペラペラ』と話してくれる。逆に私達の事も所構わず話さないか心配なるね(汗)
そんな話を聞いていてると、エリカの表情が少し険しくなってるのが気になったの。
「エリカ?眉間にシワが出てるよ?」
「あっ、あぁ〜……ディアドラの名前を聞いたからね。悪魔に心臓を捧げて永遠の命を授かり、【エターナル】って国の女帝をしてる悪魔の手先だよ。家畜のように人を生産して、悪魔に魂を提供してるんだよ……」
流石はファンタジーの世界だね。悪魔の存在に魂を捧げた悪姫とかって、聞いただけで『ワクワク』してくるね♪そのうち天使も出てきそうな気がしてきたよ。
「この世界には悪魔も居るんだね。悪魔って魔族になるのかな?」
そんな事を聞いてみると、
『違うよ。悪魔と魔族は別物だよ。簡単に説明するとね【天界】【地界】【魔界】が存在するんだ。人族、魔族、獣族等は地界の住人で、天使は天界、悪魔は魔界の住人で住む世界が違うんだよ。本来は不干渉なんだけど、荒れ果てた魔界に住む悪魔は、魂を求めて地界に手を出すんだよ』
「悪魔は私達にとっては敵って事なの?」
『そうだよ。地界の住民としては悪魔は敵というか天敵になるね』
悪魔と魔族は別物だった。魔が付いてるから同類だの思っていたけど、そもそも存在する場所が違っていたんだね。そう考えると地界に住む住人は一纏め【地界人】って事になるのか。前世で言う白人、黒人、黄人、褐人が、この世界の人族、魔族、獣族、幻族って感じになるのかな?
「アンデットエリアのエリアマスターは悪魔の使いって事なら、ぶっ飛ばさないとね(笑)」
「ぶっ飛ばさないと先へ進めないもんね(笑)」
私とアニエラが軽い感じで話してると、エリカは『はぁ~』とため息をついた。
「あのね……ダンジョンに悪魔の使いが居るんだよ?あたい達の魂を狙って来るんだよ!負けたら餌になるんだからね!」
「あっ……そういう事ね。尚更エリアマスターをぶっ飛ばさないとね〜♪」
エリカの言葉を全く理解してない私でした(笑)
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