第18話 魔力勝負
さぁ、どちらが先に魔力が尽きるか、我慢比べをしようじゃないの!私はトラパーネとサシで勝負する為にアニエラとエリカへ手を出さないように指示をする。
「アニー、エリカ!後は任せてくれる?」
「アレを倒す方法を見つけたのかい?」
「うん、魔力が尽きるまでの我慢比べかな?私は〚
「ハルカは勝つ自信があるんだよね?」
「うん、〚空間魔法〛の魔力消費は多そうだからね。高確率で勝てる筈だよ」
『僕が危ないと思ったら2人に指示を出すから、その時は加勢してくれればいいよ』
「OK!それなら見てるね♪ハルカ頑張れ!」
「判ったよ。あたいじゃ相手にならないしね。ハルカに任せるよ!」
「ありがとう♪」
トラパーネは、私達が話し合ってる時は手を出さなかった。それだけ自分の力が圧倒的だと思ってるんだね。そして話し合いが終わって、私がトラパーネの方へ身体を向けると『にたぁ〜』と笑いながら話し掛けてきた。
「話し合いは終わったのかな〜?降参は認めないからね〜(笑)」
「降参なんかしないよ?全力で倒しに行くから覚悟してよ♪」
笑顔で返事をすると同時に、私は〚
流石のトラパーネも数え切れない
「おぉー!凄い凄いよ!それだけの刃がそのまま突き刺さったら痛そうだね〜(笑)」
「あははっ……そんなに余裕で大丈夫なの?」
「どれだけ攻撃を仕掛けてもさ〜、届かなければ意味ないんだよ〜(笑)」
刃がトラパーネの手前まで行くと、やはり『パツ』と消えて私の背後に現れて、そのまま刃は背中に刺さらずトラパーネを目指して行くと、トラパーネから余裕の表情はなくなった。刃を転移させても、再び刃が襲ってくるなんて事は今までなかったからだった。
「わっ、これはどうなってるのー!」
「私の〚
「くっ、あんた何者よ〜?そんなの無茶苦茶だよ〜(汗)」
「えっとね、スライムだよ(笑)」
そう言った後に、人型からスライムの姿になって見せると、トラパーネは信じられない表情になった。最弱のスライムがこんなに強いとは思わないもんね(笑)
「スライム如きに負けられない〜」
「頑張れ〜♪私の魔力は残り80%だからね〜」
「ッ……嘘だーーー!」
「このまま続ければウソかホントが判るよ?」
「うっ……」
その後も我慢比べが続いたけど、トラパーネの表情は徐々に絶望に変わっていく。私の魔力はまだまだ余裕があるんだと思い込んでるからね。
実際は私の魔力もかなり厳しいところまで減って来てるけど、絶対に顔に出さなかった。
そして、トラパーネが泣きそうな表情になって、私に声を掛けてきたの。
「死にたくないの……お願いします助けてください。どんな命令でも従いますからお願いします」
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