第55話 ダンジョンへ行きたい
パインの鍛冶工房が完成してからは、岩場で黒照石集めと
このまま討伐を続けても良かったんだけど、
そんな訳で次は
「パイン、次は煌晶石を集めようと思うんだけど、どこで取れるのかな?」
「確か、エルピス山脈の麓に採掘できるダンジョンになった洞窟があったと思います」
「それなら、冒険者協会で何かしらの依頼があるかも知れないね!ちょっと話だけでも聞いてこようかな」
私が冒険者協会へ出掛けようとすると、エリカが私を呼び止める。
「あたいが元協会長って事を忘れたのかい?エルピス山脈麓のダンジョンなら、調査依頼があるけど塩漬け案件だからルカは喜ぶだろうね」
「塩漬け案件?」
「あのダンジョンで現れる魔物は強い個体が多くてね。こんな田舎じゃ攻略出来るハンターが居ないから、ダンジョンの調査が進まないのさ」
「エリカでも苦戦するの?」
「ソロだと厳しいね。でもこの3人ならある程度まで進めると思うよ」
懐かしのエルピス山脈にダンジョンがあったんだね。この世界に転生してからダンジョンって入った事がなかったよ。なんかファンタジーっぽくて面白そうなので『わくわく』してきた。
「よし、ダンジョンへ行こう♪」
「おっ、良いねぇ〜、激しい戦いが出来るだろうから血が騒ぐよ♪」
「強い魔物と戦うの楽しみだね〜♪」
出発するのは明日にするけど、調査依頼を受ける手続きは済ませておきたいので、私達は冒険者協会へと向かったの。
「あっ、ハルカさんこんにちは♪今日はどんな用件ですか?」
「あのね、エルピス山脈の麓にあるダンジョンへ行こうかと思って、何か関連する依頼はありませんか?」
エルピス山脈のダンジョンと伝えると、ルカさんが驚きの表情になった。反応を見れば直ぐに判った。かなり難易度が高いダンジョンなんだろうね。
「あの……3人で挑まれるのですか?」
「煌晶石を集めるのにエルピス山脈へ行くから、何か依頼があれば受けちゃおうかなって」
「ちょっと待ってくださいね!塩漬け案件がいくつかあるので確認しますね」
暫くすると、ルカさんが何枚もの塩漬け案件を持って戻ってきた。
「お待たせしました。かなりの件数がありまして……協会長に声を掛けたら、塩漬け案件の情報を渡して、現地でハルカさんの判断に任せるとの事です」
「判りました。全部預かって出来そうなのを片っ端から片付けますね(笑)」
「無理はしないでくださいね」
「安全第一で行ってきますね」
塩漬け案件の情報を貰ってから家に戻って、明日からエルピス山脈へ向かうので、パインへ数日間は家へ戻らない事を報告してから、明日に備えて早くベッドで横になったけど、『わくわく』し過ぎて寝付けなかった(笑)
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