第49話 本日のMVPは誰?

 適当な大きさの岩を〘無限収納〙に収めて、〘解析分解〙で【黒照石】を集めつつ岩蜥蜴ロックリザードを討伐続けたの。


 普通に黒照石を集めようとすると、岩を粉砕して手作業で分別する必要があるの。貴重な黒照石を集める為には大量の岩が必要になるので、岩場の岩が無くなって環境破壊に繋がるのね(汗)

 そうかんがえると私って〘無限収納〙で必要な物だけを取り出すだけで、岩を粉砕せずに元の位置に戻すから環境に優しいと言えるね♪


 そして、岩蜥蜴ロックリザードの討伐は何故か前日よりも順調だったの。黒照石集めを優先してるんだけど、人気を避けて移動したのが良かったのかな?日が沈む頃には30体の岩蜥蜴ロックリザードを討伐していたの。


 暗くなる前に野営の準備を済ませたいので、今日の討伐と黒照石収集は終了ね。

 アニエラは大岩に部屋の用意を、私は新鮮な岩蜥蜴ロックリザードを使って夕食を始めたの。完全に日が落ちた頃には部屋も食事も出来上がったので、3人で夕食を取り始めた。


「ハルカ、誰に抱かれたい?じゃねぇ、誰が1番活躍したんだい?」


 エリカがストレートに誰が活躍したかと聞いてきたので、私は今日1日を振り返って考えてみる。今日は人気が多くて困った時に並列思考セレブロの岩場までの移動ルートの見つけてくれた事、違うルートだったからたくさんの岩蜥蜴ロックリザードを討伐出来た事、〘解析分解〙で黒照石を回収してくれた事を踏まえて、文句なしにMVPだと答えが出たの。


「今日のMVPは並列思考セレブロだね。移動ルートや〘解析分解〙で黒照石の回収もしてくれたからね♪」

「言われてみれば並列思考セレブロが1番活躍してるね。今日は見る側に回るよ!」

「む〜、今日も見るだけなの?次は頑張らないと!」

『2人とも悪いね。今日はハルカを知り尽くしてる僕の凄さを披露するから、これからの参考にすると良いよ♪』

「はい、MVPは決まったしご飯食べよ!」


 私がそう言ってからお肉を頬張り始めると、身体中に魔力が流れる。


「ひゃっ!まってぇ……」

『何を待つの?』

「まだ、食事中なんだもんっ!」


 並列思考セレブロは自分から聞いておきながら、私が最後まで話す前に再び魔力を流したの。


『どうしたの?食事をするなら止めるけど、ハルカの身体は本当にそう思ってるの?』

「あっ、うっ……止めないで……」

『うん素直ないい子だね。僕はそんなハルカが大好きだよ』

「うん、私も好きよ」


 私と並列思考セレブロの様子を見てたエリカが、面白そうに眺めなていたの。


「流石は並列思考セレブロだね。ハルカを

こんな簡単に落とすんだね(笑)」

「仕方ないよ。ハルカと思考が繋がってるからさ、ハルカの思ってる所を直接に責めれるんだもん。私達じゃ真似できないよ〜」

「まぁ、参考にはなるよ!言葉で責められるのも好きなんだと判ったからね♪」


 この日、並列思考セレブロと私の行為をじっくりと眺めた2人は、新たな私の攻略方法を見つけたらしい……

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