第40話 岩蜥蜴討伐へ

 私達は【偽装のピアス】を作った事で、吸血鬼ヴァンピールだとバレる心配がなくなったので、討伐依頼で雑魚以外の依頼を受ける事にしたの。

 家のローンが毎月金貨30枚必要なので、オーク討伐だけだと返済は出来ても、なかなかお金が貯まらないからね。


 そんな訳でルカさんに相談すると、野営が必要になる場所への討伐になるけど岩蜥蜴ロックリザードの討伐を勧められた。


「トーレス町を南に進むと岩場があるのですが、最近岩蜥蜴ロックリザードが現れまして、CRankハンターではなかなか厳しいので受ける方が居ないんですよ」

「それで、報酬はどうなんだい?」

「1体につき金貨2枚と素材の買取りになります。情報では50体ほど生息してるようです」

「素材は状態次第なのかい?」

「傷が付くと価値は下がると聞いてます」

「まぁ、そうなるな!ハルカ、この討伐を受けるよ。あたい達なら稼げると思うからね」


 エリカとルカさんが色々と話をした結果。私達は岩蜥蜴ロックリザード討伐依頼を受ける事にした。


「その討伐依頼を受けるので手続きよろしく」

「はい、かしこまりました♪」


 ルカさんが手続きをしてる間に3人で話す。


蜥蜴リザードって見た事ないんだけど』

『背中が硬い鱗に覆われてるからさ、物理攻撃が効きにくいだけだよ』

『ヘェ~、素材は鱗に価値があるの?』

『鱗と肉だね。特には美味いからオークよりも高く買取ってくれるよ』

『肉が美味しいの?それなら私達用にたくさん取って置かないとね♪』

『うんうん、毎日美味しいごはんを食べたいもんね♪』


 トカゲの肉なんか美味しいのかと思ったけど、エリカが言うなら間違いないのから、豊かな食生活の為にたくさん保管しようと思う。軽く〘以心伝心〙で話してると、手続きが終わったルカさんが戻ってきた。


「お待たせしました♪こちらが依頼書になりますので確認してくださいね」

「はい、ありがとうございます。適当に討伐して戻ってきますね♪」

「はい、行ってらっしゃい♪」


 ルカさんから依頼書を受け取った後は、家へ戻ってからパインに岩蜥蜴ロックリザードの討伐を伝えてから、トーレス町から南にある岩場へ向かう事にした。


「そんな訳で、少し家を空けるからお留守番よろしくね♪」

「はい、出来れば岩蜥蜴ロックリザードの鱗が欲しいです」

「取り敢えず1匹分でいいかな?」

「はい、まだ鍛冶場の設計も終わってないので、直ぐに作業はできないので問題ないです」

「うん、それじゃあ行ってくるね♪」

「行ってらっしゃい♪」


 本当なら野営を伴う討伐は荷物がいっぱいで行くんだろうけど、〘無限収納〙があるので近場へ行くのと変わらない格好で討伐へと向かったの。

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