第24話 いつかは……

 ベスさんとの夕食を終えた後に、私はアニエラとお風呂に入りながら少し話をした。


『鑑定されると吸血鬼ヴァンピールだと見抜かれるんだね』

『偽装すれば良いんじゃないの?』

『アニー、僕達はスキル〚偽装〛を持ってないんだよ。ハルカなら〚偽装〛所持者に触れれば覚えれるけど、アニーは覚える事が出来ない』

『他の町へ行く話は〚鑑定眼〛対策が出来てからだね』

『私は〚偽装〛を覚えれないのか……』

『ねぇ、思いきって僕達の集落を作っても良いんじゃ無いかな?』


 並列思考セレブロが人間と共存するのが難しいなら、私達で住む場所を作れば良いと提案したの。住める環境を整える事ができるならそれもアリかなと思ったの。


『それイイね♪この町で必要な知識を学んで、私達の住む場所をつくっちゃおうか?』

『良いね♪でも2人でつくれるかな?』

『心配ないよ。ハルカには〚眷属化〛があるから仲間を増やす事が出来るからね』

『仲間が増えてもハルカは誰にも渡さないよ!』


 アニエラはその言葉を言った後に、私の後ろに回ってから胸に手を伸ばした。


「あっ、あぅん……アニー、ここはぁぁん」

「浴室はハルカの声が響くから凄く興奮するの。このままここでねっ♪」

「こっ、今回だけぇ……ねッ」

「それはその時に決めちゃおう(笑)」


 そこからはアニエラの手技と舌技によって、浴室は私の艷やかな声が響いたの。更に並列思考セレブロも参加してきたので、私は何回も絶頂を迎えたの……


➖・➖・ベスの視点・➖・➖

 夕食を終えてハルカ達の家を出て、少し家の周りの様子を確認する。


「塀くらい無いと簡単に近づいて盗み聞きができるね。魔法鞄マジックバッグを持ってるだからもう少し注意が必要だね」


 一回りしてからそんな事を考えていると、家の中からハルカの艶っぽい声が聞こえてきた……


「あのふたりはそんな関係だったのかい?それにしても……随分とお盛んだね……もう少し若かったら潤ってるところだったよ……これも注意しないとダメだね(汗)」


 翌日、ハルカ達が協会を訪れるとその事をしっかりと注意したのであった。

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