第15話 トーレス町での生活開始

 借家を借りたけど家具類は全く無い、寝るのにベッドは絶対に欲しいので買いに行く事にしたの。5分ほど歩くと雑貨店があったので、外から覗いてみると家具類も置いてるみたいなので店に入って見る。


「ようこそ、ポピー雑貨店へ!」


 女性店員が元気よく声を掛けてくれたので、私は必要な物を伝えておすすめの家具を紹介してもらう事にした。


「この町へやって来て家を借りたんです。家具類を揃えようと思ってるんですが、おすすめの家具があるなら紹介してください」

「ご家族は何人でしょうか?」

「私達ふたりです。小さな家なのでコンパクトな物で大丈夫ですよ」

なんですね。畏まりました」


 その後は、小さな食卓テーブルセット、ベッドは2人で一緒に寝たいとアニエラが言うので大きめのダブルベッド、これからは服も揃えたいのでタンスを購入する事にした。


「テーブルセット、ベッド、洋服タンスのお買い上げで、17,000ptになります」


 17,000ptと言われても意味が判らなかったので、店員さんに聞いてみた。


「あの……お金は金貨しか持ってないんですけど、ptって何処で手に入りますか?」

「あぁ、支払いは硬貨になりますよ。1ptが1銅貨になるので100ptが1銀貨で10,000ptが1金貨になりますよ。なので1金貨70銀貨となります」


 店員さんが説明してくれたので、私は17,000ptの支払いを済ませた。すると、店員さんが私に購入した家具の事で聞いてきたの。


「お嬢さん、購入した家具はどうしますか?ふたりでは運んで設置するのが大変でしょうから、良かったらサービスするので設置しましょうか?」

「ありがとうございます♪家はここから5分ほどの所なのでよろしくお願いします」


 別に〚無限収納〛へ入れて運ぶだけだから問題ないんだけど、せっかくの好意に甘える事にしたので、運搬員さんが来るまで店員さんと話をして待ったの。


「そうなんですね!森の集落からふたりでハンターになる為に町へ来たんですね。これからも必要な物があったら贔屓にしてくださいね。あっ、運搬員が来たので家まで運ばせますね」

「よろしくお願いします」


 いかにも運搬員といった感じの体格をしたお兄さん達がきて、家まで家具を運んで設置までしてくれたのでお礼を言っておく。


「運搬に設置までして頂いてありがとうございました。店員さんにも伝えてくださいね」

「はいよ、お嬢ちゃん達もこの町で頑張りなよ。今度飯でも食いに行こうや!」

「はい、その機会があったら奢ってね(笑)」

「おう、任せとけや!じゃあな(笑)」


 お兄さん達が家か出て行ったので一息つくと、アニエラが少し不機嫌そうに口を開く。


「何か、嫌な感じがした」

「そう?人懐っこい人達だと思ったけど?」

「だって、あいつ等さハルカの事をいやらしい目つきで見てたもん(怒)」

「それは……気のせいじゃないの?」

『あの目は雄ゴブリンの目だったよ。近いうちに必ずなにかを仕掛けてくるから注意するんだよ』


 アニエラと並列思考セレブロが運搬員が怪しいとか言い出したの。

 私は直接対応してたので特に何も感じなかったんだよね(汗)2人が変だと言ったので気をつける事にしないとね。


 まぁ、それは置いといて。

 必要最低限の家具も揃えたので、トーレス町での生活を開始を始めれるね♪

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る