第3話 封印された祠

 エルピス山脈山頂からの眺めを楽しんでから、私達は南側の山道を下り始めた。北側と同じで魔物の気配は全くないので、このまま麓まで何事もなく進んで行けるものと思っていたの。ここまで生態系が崩れてエルピス山脈は大丈夫なのか?と思ったので口が動いたの。


ドラゴンのお陰で楽に山を下れるのは良いんだけど、ここまで生態系が崩れると元に戻るのに何年かかるのかな?」

「う~ん、意外と早いんじゃないの?そのうちゴブリンがやって来て巣を作ればさ、餌を求めてオーク達がやって来るよ」

「そうだと良いね♪」


 そんな話しをしていると、並列思考セレブロが2人の会話に割り込んで来たの。


『ハルカ、〚臭感知スメルサーチ〛で焦げた匂いを感知した。10時の方向へ300m辺りだけど、どうする?』

「私の〚魔力感知マジカルサーチ〛には反応が無いから、様子だけは見に行く事にするね」

「OK!ゴブリンの巣があって、今は狩りへ行ってるのかも知れないね」


 私達は並列思考セレブロの示した場所へと移動する。近付くにつれて、感知が無くても焼け焦げた匂いを感じるようになってきた。更に近づくと、焼き払われた数軒の建物が見えてきたの。


「これって……ドラゴンのブレスで焼き払われたのかな?」

「そうだと思うけど酷いね。一応、生存者が居ないか周りを探索してみよう」


 生きてれば逃げてる筈なので、生存者は居ないとは思うけど周囲を探索してると、アニエラが何かを見つけたみたいなので、私は何かを確認する為にアニエラの元へ移動した。


「ハルカ、ここに何かあるよ!」

「あっ、これは祠かな?それにしても厳重に守られてるね」


 アニエラが見つけたの恐らくだけど祠だ。鉄格子で周囲を囲んで祠へ近づけないようにされていた。でも、私なら簡単に通れるんだよね♪


「ちょっと中に入って様子を見てくるね!」

「うん、気を付けてね」


 私は流体になって鉄格子の間を通り抜けて、そのまま祠の中へと入って行ったの。


➖➖➖小桃です➖➖➖


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