第31話 正面突破
外は暗闇に包まれ虫の鳴き声しか聞こえない状況の中、私とアニエラは飛行士ながら洞窟の砦を目指していた。
「ハルカ、洞窟が見えてきたよ。」
「うん、見張りは1体だね。私が先行して処理するから待機しててね。」
「OK!」
運良く見張りは1体しか居ないので、私は
「〚
『シュンッ!』
水を圧縮させて作った〚
私が見張り
「アニー、ここからが本番だよ。」
「うん、私達なら絶対に殺れるよ♪」
軽く言葉を交わして洞窟砦に侵入した。
私達は低速飛行で狭い通路を進み最初の分岐点を左へ進むもうとすると、
『ゴブリンが1体近付いてくるよ。』
「アニー、ストップ。ゴブリンが1体来る。」
「OK!私が仕留めるね。」
私は壁に変化してアニエラを隠す。そして近付いて来たところを
そのまま先を進むと上下に分かれる分岐点に差し掛かった。
「ハルカ、先ずは上の
「うん、上がったら土魔法で壁を作って逃げ道を塞ぐね。それから皆殺しにするよ!」
「OK!行こう♪」
私達は上に向かうと土魔法で逃げ道を塞ぐ。
「塞いだら攻撃開始だよ。〚
岩壁が逃げ道を塞ぐと同時にアニエラは動いた。
『上位種は戦闘を好むとはいえ、アニーはかなりの戦闘狂なのかも知れないね。』
『そうかも知れないけど頼りになるね♪』
『あぁ、本当に頼りになるよ。』
「全部殺っちゃったよ♪」
「お疲れ様♪あれだけ吸血しても平気なの?」
「
「確実に仕留める時に限られる感じ?」
「下では、この戦い方は無理だと思う。」
「了解!それじゃ下へ降りよう。」
私は下へ向かう為に岩壁を解除しようとすると、
『下から数体のゴブリンがやって来る。解除する前に戦闘態勢を整えて!』
どうやら下のゴブリン達に気付かれたみたいなので、私とアニエラは戦闘態勢を整えた。
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