第15話 エルピス山脈の異変

 オーク王《キング》が洞穴を調べてる。私は音感知サウンドサーチで会話が無いかを確認すると、オーク達の会話を聞き取れたの。


「ここは我等が暮らすには手狭だな、もっと大きな場所を探すぞ!」

「王よ、直ぐに良い場所を見つけるのは難しいので、仮住居として使いましょう。」

「愚か者!オーガ達も降りてくるのだぞ?死物狂いで探さねば良い場所など全て占有されるわ!」

「しかし…龍の気まぐれで、山から直ぐに去るかも知れません。そうなれば元の住処へ戻れる可能性がありますし…」

「龍が去らなければ、この手狭な洞穴が住処になるのだぞ!最悪の場合を想定して新たな住処を探すのだ!判ったな?」

「畏まりました!」


 どうやらエルピス山脈の上層に、生態家の頂点と言えるドラゴンが突然やって来て、上層の魔物達が中層へと追いやられたみたい。

 私が以前遭遇した地竜アースドレイクとは違うみたいで、一国を滅ぼす程の力を有するドラゴンが来たのだった。


『この山脈に居るのは危険じゃない?』

ドラゴンは不味いね…ドレイクですらドラゴンの前では餌だよ…』

沈黙の森フォレスト オブ サイレンスに戻るのが良いかな?』

『下層へ降りて少しだけ様子を見よう。』

『OK!』


 ドラゴンな出現で、私達は下層へ降りて様子を見る事にしたの。危険だと判断したら沈黙の森フォレスト オブ サイレンスへ戻る事にしたので、アニエラにもその事を伝える。


「アニー、上層にドラゴンが現れて、強い魔物達が中層へと追いやられたみたい。私達は下層へ降りて様子を見ようと思うの。」

「うん、判った。」

「それでね、山脈が危険だと判断したら、以前に私が過ごしてた森があるんだけど、そこへ戻るかも知れないケド良いかな?」

「ハルカの行く所へ付いて行くよ。」


 アニエラは私と一緒に行動すると言ってくれたので、直ぐに下層へと降りて行って拠点になる場所を探したの。


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