第7話 ハルカ中層へ進む

 翌日、スライムウィザードへ進化した力を確認する為に魔物を狩り行く。これまでは飛行するには槍蜂ランスビー等に変化しないと駄目だったけど、変化無しでも飛行出来るようになったの。


 進化したのは昨日だから、スキルの検証も色々しないといけないね。多分、凄く使い勝手は良くなってるはずだから♪


『ハルカ、正面にオーガ2体。今の力を試すには格好相手だね!』

『うん、人型に変化して戦うね!』

『うん、剣と魔法で問題なく倒せれば、中層を目指すからね。』

『OK!変化〜!』


 私は人型に変化したんだけど…大問題発生!


「えっ…ちょっと!裸だ…キャッ。」

『ハ、ハルカ、スライムに戻って!』

「あ、うん。」


 人型に変化したら全裸だったの…あの肌色からすると完全に人だったの(汗)

 イメージしたものへの変化って、記憶にある私にも変化出来るのね。


『ハルカ、さっきの姿なんだけど…あれは?』

『あれは…前世の私の姿かな?全てを見た訳じゃないから判らないけどね(汗)』

『あの姿になるには服が必要だね。ハルカの露わな姿は誰にも見せたくないから…』

『私だって誰にも見せたくないよ!』

『服の問題を何とかするまでは、人型は封印してね。』

『うん、言われなくても成らないもん!』


 気を取り直して、今度はオーガへ変化してから前進してオーガと対峙する。


「おい、初めてみるな?何処から来た?」

「あなた達を殺しに来たんだよ♪」

「なっ、返り討ちにしてやる!」


 オーガ2体は剣を構えて威圧してくる。私は1体に向けて〚風刃ウインドカッター〛を放って、体を両断して速攻で片付ける。2対1の有利な状況を一瞬で解消された事に、驚きながらも剣を持って突っ込んで来るが、私は〚瞬速フラッシュ〛を使って高速移動してオーガを斬り伏せたの。


「うん、想像以上に強くなってるね♪」

『今のハルカはBランク相当かもね。この感じなら中層でも十分に戦えるよ♪』

『あっ、能力強奪できる!』


[オーガ]〚魔力感知マジカルサーチ

[オーガ]〚HP+10〛


 2体とも奪える物があったので選択する。


『ハルカ、〚魔力感知マジカルサーチ〛と〚HP+10〛を強奪したよ。特殊個体だったみたいで、その特性も奪えるんだね。』

『これって、魔法で纏めて倒すと一気に強奪出来ると過ごそうね♪』

『全てが何かを持ってると仮定するならね。』

『このまま中層へ進む?』

『そうだね、拠点を探しながら探索してみようか。』


 こうして、私はエルピス山脈の中層へと進んで行ったの。


➖➖➖新たなスキル➖➖➖

魔力感知マジカルサーチ〛魔力を感知出来る能力。レベルが上がると感知範囲が広がっていく。

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