第27話 傷だらけの勝利

 何とか勝利した…正直、並列思考セレブロが居なかったら負けてたね(汗)

 騎士級ナイトは初討伐だったので、どんなスキルがあるかな?


[ゴブリン騎士級ナイト]〚剣術〛〚盾術〛〚投擲〛


 新たな魔法は無かったけど、3つのスキルがあったので〚投擲〛を選択したの。


『ハルカ、〚投擲〛を強奪したよ。身体の傷はどう?あれだけ傷を負わされるとは思わなかったよ…』

『まだ完全に治りきってないね…でも〚高速再生〛は凄いね!会話中には完全回復するよ♪』

『良かったよ。後は、あそこで震えてるゴブリンを処分して、亡骸を吸収したら拠点へ戻ろう。』


 私は、怯えて動けないゴブリンを処分してから、その場に残った亡骸を吸収してから拠点へと帰ったの。この日、私の傷は癒えてはいたけど、並列思考セレブロは身体に負担をかけたくないとの事で、そのまま休む事になったの。


➖➖➖並列思考セレブロ視点➖➖➖

 私の認識の甘さのせいで、ハルカに沢山の傷を負わせてしまった…

 騎士級ナイトの強さが想定を超えていた場合の対処方法も甘かった。どんな状況でも迅速に対処しないと駄目だ。

 今回はギリギリ勝てたけど、次は負けてハルカは命を落とす事になるかも…

 僕がもっとハルカを導かないと、色恋に現を抜かさずにハルカと一緒に最強へと歩むんだ。


 この可愛い寝顔を眺め続けるためにもね!


➖➖➖本編➖➖➖

「んっ…」


 目が覚めた。

 激闘の傷は完全に癒えてるし、疲労感も全くない絶好調の状態と言いきれるね♪


並列思考セレブロおはよう♪』

『おはようハルカ。調子はどうかな?』

『絶好調だよ♪今日も討伐頑張るよ!今日も騎士級ナイトを探しちゃう?』

『そうだね。無理には探さずに、昨日の作戦で行こうと思ってるんだよ。』

『OK!1回戦ってるしある程度は対応は出来るだろうけど、安全第一に進めるんだね♪今日は魔法を奪いたいなぁ〜』

『それと、今日からは僕も積極的に戦闘サポートに入るね。ハルカの傷付く姿は見たくないからね…』

『もぅ…朝からそんなに優しくされたら…求めちゃいそうになるよ(ポッ)』

『それは、今日のご褒美までお預けだよ♪』


 いつも通りの会話してから、ゴブリン討伐へと出掛けたの。これからは騎士級ナイトを苦戦しないで倒す事が目標で、それが出来れば違う環境を求めて拠点を移すの。


『ハルカ、戦士級ファイターが4体居るね。1体を残して応援を誘き寄せよう。』

『うん、任せて。騎士級ナイトが来たら昨日みたいなサポートをよろしくね♪』


 ゴブリンを見つけたので3体を倒して、残り1体には応援を呼びに行かせたの。この作戦なら無駄に移動せずに騎士級ナイトを討伐出来るよね!

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