第18話 森の中へ

 拠点はこれまで通り外周のままで、森の中を少しずつ探索して魔物の強さを確認することにしたの。


 100m程入っただけで外周とは雰囲気が変わって、樹木の高さが10m程度だったのが30mを超える物が殆どで、光の届きも悪く薄暗いの。先ずはこの辺りで確認する為に潜空鳥ダイバードに変化して、樹木へ風魔法を当てて音を立てる。


『ドン、ドン〜!』


「何の音だ?侵入者か?」


 ゴブリンが単体でやって来た。特に変わった様子は無いので倒す事にしたので〚風刃ウインドカッター〛を放って首を落とす。上位種じゃなければ外周と変わらないみたいね。

 スライムに戻って、ゴブリンの亡骸を吸収する。スキルは被ってるので奪う物無かったので、このまま吸収が終われば移動しようと思っていると〚臭感知スメルサーチ〛に反応。ゴブリンが近付いて来るので、吸収の途中だったけど枝に変化して身を隠す。


「おい、何をしてる?報告が遅れると罰を与えられるぞ。食われてる……何があったんだ?」


 収納しておけば良かったと後悔する。応援を呼ばれる前にコイツも殺して移動するべきかな?


『最善かと思います。先程のゴブリンは死んでいた為に、違うスキルが有ったとしても奪う事は出来ません』

『あっ…生きてる状態で触れないと駄目だったね(汗)強奪するなら毒殺戦法なのね』

『ウッカリ忘れるマスターも可愛いですね』

『ちょっ、恥ずかしい事を冷静に言わないで欲しいんだけど…それよりゴブリンを倒すのが先だね。〚風刃ウインドカッター〛!』 


 軽く首を落として、亡骸は収納してからその場を急いで離れたの。あの感じたと上位種が近くに居そうだったからね。〚臭感知スメルサーチ〛の範囲ギリギリで様子を見る事にしたの。

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